【札幌記念2016予想】モーリス距離問題なし、敵は「己」

現役最強マイラーモーリスが札幌記念に出走するが、やたらと距離を問題視する記事が目につく。モーリスクラスの馬になってくると2000mは全く問題ない。明らかにマイルが限界の馬であれば距離不安もわかるが、モーリスの父はスクリーンヒーロー。ジャパンCの勝ち馬である。府中の2400m国際G1を勝っている。

香港のチャンピオンズマイルで手綱を握ったJ.モレイラ騎手はレース後のこう言った。「モーリスは2000mでも怪物であることには何の疑いも無い」。2000mの壁も軽く突き抜けてくるだろう。

モーリスは昨年大快進撃を始めたがそれまでは気性に問題があり、それが出世を妨げていた。大器が覚醒した今、札幌記念では優位にレースを運ぶ事ができるだろう。マイル戦で魅せる破壊力満点の強烈な末脚。今回、札幌記念では更に強烈な脚を使うとみる。今までで最高の切れ味をここで披露する可能性は高い。

ここはモーリスにとって負けられないメンバー。涼しい顔で駆け抜けなければいけない。最大の強敵はモーリス自身だ。サラブレットは非常に頭が良い。この相手なら勝てるかどうかも大体察知する。ここでモーリスがこの相手には負けないと思えば良いが、余り余裕をかますと最後の仕掛けが遅れる事になる。反応が鈍くなることだけは避けたい。これが最大の敵。他の馬には能力面で決定的な差をつけているので、最大の敵はやはりモーリス自身である事は間違いない。