例年以上に動き出しの遅い良血2歳馬

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今週から秋競馬が開幕するが、現時点で私の指名馬のデビューはゼロである。

昨年も一昨年もクラシック上位馬のほとんどが秋デビュー組だったし、かつてのように秋デビュー組にトレンドが戻ったというのは予想していたが、これほどまでクラシック有力候補各馬が足並みを揃えて遅いとは思わなかった。

昨年であればポルトフォイユやシルバーステートらの指名馬は既にデビューし勝ち上がっていたし、夏前・夏デビュー組を指名するのがセオリー、有利とされていたのが嘘のような遅さである。

6月にスタートした2歳戦も折り返し地点にさしかかり、有力馬がお互い様子見で動けないということではないと思うが、レースに例えるならイングランディーレの春天、クイーンスプマンテのエリ女のような、楽に行かせすぎではないか?人気薄の逃げ切りがあるのでは?とざわざわしはじめる頃合いかと思う。

一方、既にデビューした馬に目ぼしいクラシック候補が見当たらない印象はあるが、さすがに有力候補各馬が悠長に構えすぎではないか?間に合うのか?と焦る気持ちもあるし、トレンドが変わったとはいえ1勝は1勝に変わりなく、既に勝ち上がった馬のアドバンテージは以前と同様にあるはずである。

それともう1つ、有力候補各馬が足並みを揃えて動き出しが遅いとなると、指名馬が同じ新馬戦に何頭も出てくるということが起こりかねない。

特に4,5回京都開催の1800mや2000mは、いわゆるのちに「伝説の新馬戦」などというレースになるかもしれず、そういう言い方をすれば聞こえはいいが負けた馬が後手後手に回ることは否めない。
負担と取るかクラシックへ向けた予行練習と取るかだが、東京へデビュー勝ちを狙いに行く関西馬も増えるかもしれない。

いずれにせよそろそろ指名馬のデビューラッシュとなってもらわないことには、いよいよクラシックに間に合わなくなる。