木村哲也調教師に調教停止、大塚海渡騎手への暴行で罰金刑10万円確定

木村哲也調教師は、19年12月11日に美浦トレセンの自厩舎内で当時所属の大塚海渡騎手に対し、同騎手が書いた祝儀袋の字が汚いことに怒り頭を叩くなど暴行を加えたとして土浦簡易裁判所から罰金10万円の略式命令を受けていた件で、27日に罰金刑が確定したと発表した。

これを受けてJRAは28日、日本中央競馬会競馬施行規程第148条第4項により、調教師として重大な非行があったとして、7月29日から裁定委員会の議定が出るまで、同調教師を調教停止とすると発表した。

大塚騎手は木村調教師からの暴言や暴力で精神的な苦痛を負ったとして、木村師に約850万円の損害賠償を求める民事訴訟を昨年12月に起こしており、現在も係争中。次回の弁論準備手続きは9月10日に行われる予定となっている。なお木村師の調教停止により、18年マイルCS覇者のステルヴィオなど、管理馬67頭が岩戸孝樹厩舎に転厩となる。