第二のブラックタイドなるか?サトノダイヤモンド全弟が種牡馬入り

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たとえ兄弟だとしても現役生活まで同じような軌跡をたどるとは限らないのが競走馬生産の奥深いところではないでしょうか。また同じ配合で生産したとしても産駒の傾向が似てくるわけでもなく、生産者としては悩ましいところといえるかもしれません。

G1馬を多数輩出したディープインパクトと比較すると、競走成績でも劣った全兄のブラックタイドが何とか種牡馬入りし、代表産駒としてキタサンブラックという超大物が輩出されたのは、生産界でも珍しいケースといえるのかもしれません。

そういった意味で、第二のブラックタイドとなりうるかどうか期待される馬の種牡馬入りが決まりました。G1を2勝しているサトノダイヤモンドの全弟であるサトノジェネシスが先月29日付で競走馬登録を抹消され、種牡馬となることが決まりました。

父ディープインパクト、母マルペンサという血統で、安平町・ノーザンファームの生産です。当歳時のセレクトセールでは2億8000万円という高額で里見オーナーが落札しています。

2歳10月にデビューし初戦は3着、2戦目に勝ち上がり、続くゆりかもめ賞と連勝したことで血統面の後押しもありクラシック候補生の期待も持たれましたが、脚部不安により残念ながら戦線離脱となり通算4戦3勝で現役生活を終えています。

未完の大器という意味では、今年はシルバーステート産駒が2歳戦で活躍を見せています。サトノジェネシスも種付け料はおそらくサトノダイヤモンドよりも低めに設定される可能性が高く、実績不足は否めないため相手探しの部分で未知数なところはありますが、思わぬ大物が誕生する可能性も秘めている面白い種牡馬ではないしょうか。