20年前に行われた「WINS新設反対運動」について、今思うこと

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今から、20年前になるだろうか?競馬仲間の友人等4人と中山競馬場に行った帰りに出会った。この日の馬券は上手い具合に全員プラスと言う奇跡的な事が起きて上機嫌で帰ったのを覚えている。地元の駅に着くとどうもいつもより騒がしい・・・。何やら選挙カーの上で人が何かを言っている。

何かの署名運動をしているようで、見るとその署名運動が「WINS新設反対」というものだった。筆者の地元の駅はホームが8つあるかなり大きな駅で利用者が多く、通勤ラッシュの時間帯はかなり混雑する。耳を傾ける人も多くいたが、競馬場帰りの私がWINS反対の署名をする訳もなく、当然聞く耳持たずスルーした。

一等地でほぼ建設計画寸前まで行っていたし、「新設後は便利になるな」とも思っていた。しかし、しばらくすると新設は区議会で反対となり、今度は都議会でも反対となり、結局我が街のWINS誕生は幻となった。

これにはとても残念だったが、今思えば出来なくて良かったとも思っている。今では普段の馬券はもっぱらインターネット投票だし、わざわざ馬券を買いに行く事も少なくなった。飲み屋の多い街なので治安の悪化も懸念されていたわけで、WINSが出来れば雰囲気も今とは違っていたかもしれない。

今ではWINSの入る予定だったビルには行きつけの料理屋が入っている。もし、WINSが出来ていたらあの味とは出会う事がなかったと言う事になる。署名運動にサインしなかったのは若気の至りなのか、今の私なら署名運動に耳を傾けていたかもしれないと考えると、時の流れは人の気持ちも変えていくんだろうなとしみじみ感じる。