転厩直後、オーストラリアGⅠへ挑戦予定のアドマイヤデウス。
突然ですが「BMW」と聞くと、みなさん何が浮かぶでしょうか?たいていの方は車、高級外車、といったところでしょうが、しかし、競馬ファンにとってはオーストラリアで開催されるGⅠ「ザ・BMW」が真っ先に浮かぶという方も多いのではないでしょうか。今年は3月25日に開催となり、日本からもアドマイヤデウス、サトノクラウン、タンタアレグリア、マイネルサージュの4頭が予備登録をいたしました。
サトノクラウンは大阪杯へ向かうことが発表され、タンタアレグリア、毎エルサージュも同日開催の日経賞へと出走しそうな気配ですが、アドマイヤデウスはまだ選択肢のひとつとして上がっており、このメンバー中もっとも出走の可能性が高い馬と言えそうです。現在は新天地となる栗東・梅田厩舎の管理馬となり、ノーザンファームしがらきに放牧中です。
梅田厩舎・アドマイヤ・オーストラリアと揃うと、どうしても思い出してしまうのがアドマイヤラクティ。コーフィールドカップ勝利から続くメルボルンカップでは1番人気に推されるも、レース後に急性心不全という形で現地で亡くなってしまったわけですが、厩舎サイドとしてもかなり思い入れのある馬だったのは間違いありません。
梅田調教師としてはGⅡ勝ち馬を急遽預かる形になり、休み明け初戦がオーストラリアGⅠとなる可能性もあるわけで、非常に慌ただしく条件は厳しいですが、このレースは2015年にはトゥザワールドが2着に入るなど日本馬にとって相性は悪くないレース。そして、アドマイヤデウスが得意とする芝2400mという舞台。
古馬にとって芝2400mのGⅠの舞台はジャパンカップしか用意されていないこともあり、この時期に日本馬が出走しやすいレースはここかドバイシーマクラシックくらいしか選択肢がありません。海外馬券発売があるかは不透明ですが、もし出走なら応援したいものです。