【朝日杯フューチュリティS予想2021】大味で魅力的な競馬が大物の証?アルナシームがここ一番でワクワクさせれくれる!
今週の阪神競馬場では、先週の2歳牝馬G1に引き続き、2歳王者決定戦「朝日杯フューチュリティステークス」が行われます。先週の2歳G1阪神JFではG3アルテミスステークスを勝っていた実績馬サークルオブライフが快勝しましたが、今週も実績馬が勝つのか?それとも素質馬か?今後のクラシック戦線を占うためにも、楽しみなレースとなります。
出走メンバーを見てみますと、重賞馬がジオクリフ、セリフォスの2頭で、ともに人気となっています。この2頭に加え、オープン戦勝馬は、市場取引価格5億以上のドーブネや2戦2勝のダノンスコーピオン、ドゥデュース、カジュフェイスの4頭が実績上位となっています。
そんなメンバーで注目しているのは、2戦1勝、前走東京スポーツ杯6着のアルナシームです。アルナシームは、とにかく大味な競馬が魅力的な馬です。新馬戦では、出遅れ気味なスタートから10番手付近を追走。途中から抑えきれなくなり、残り600mを切ってからぐんぐんと外から追い上げてそのまま差し切ってしまいました。
そして2戦目の東京スポーツ杯は、同じく出遅れて最後方から追走。残り1300mあたりから抑えきれなくなり、ぐんぐん位置取りを上げて先頭に立ち、東京の長い直線で残り1ハロンで力つきて6着に終わりました。結果は大違いでしたが大味な競馬で、競馬ファンならオルフェーブルやゴールドシップを彷彿させるような魅力があります。
こういうタイプの馬は、気性面が改善されないとその後結果が出ずに引退というパターンも多い。ただ、先述のオルフェーブルやゴールドシップのよう大物感となりそうな気配もあり、まともに走ればG1でも十分通用するでしょう。
前走は三か月の休み明けでプラス20kgの馬体で重賞で6着、しかもゴールドシップ以上のロングスパートを発揮しながら勝馬とは1秒以上離されましたが、2着馬とは0.7秒差しかありません。新馬戦もそうでしたが、道中で抑えきれずに外々を逸走。武豊騎手が落ち着かせようと馬群から離し、距離ロスも相当なものがあったと感じます。また、これまでの2戦、外々をまわって距離ロスもしながら1800mを勝ち切ったり、重賞で見せ場十分で差のない競馬をしてきた馬が、1600mの距離短縮が好都合ということもあるでしょう。
ということで今年の朝日杯フューチュリティステークスは、大味で魅力的な競馬が大物の証かもしれないアルナシームの激走に期待したいと思います。