日本種牡馬界へ新風巻き起こすかエスケンデレヤ

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エンパイアメーカーがアメリカから請われて凱旋帰国しました。非サンデー系種牡馬としては底知れぬ可能性を秘めていただけに日本からすれば痛いですが、請われて帰国できるのは馬生を考えたら幸せなことなんでしょう。

とはいえ、非サンデー系種牡馬レースもキングカメハメハが猛威を奮い続けていては面白みにかけ、血統が偏らないためにも新たな血はどうしてもほしい、ということで日本軽種牡馬協会が動き、エスケンデレヤを輸入することになりました。父ジャイアンツコーズウェイは日本でもエイシンアポロンで実績を出している種牡馬。そしてエスケンデレヤの母の父はシアトルスルーで、こちらも日本ではおなじみの血統。

父・母ともにサンデーサイレンス、キングマンボの血統が入っていないのが魅力です。ハービンジャー、今年の2歳デビューのワークフォースが期待されてはいますが、まだまだ結果が出ているとはいいがたい現状です。

芝・ダートともイケイケな血統だけに繁殖牝馬の選択肢も多く、種付け料も他の実績ある一流種牡馬と比較すれば格安な設定にもなりそうです。地方競馬の活性化、かつ、中央競馬の血の活性化を狙った輸入でしょう。

日本で未知数の血統では躊躇する牧場も多いでしょうが、父も母系も日本で結果を出している血統だけに博打要素も控えめで安心して種付けもできます。日本期待の種牡馬でいえばキズナの電撃引退からのスタッドインも決まってはいますがこちらはサンデーサイレンス系の種牡馬ですのでまた話は別。

個人的にはアメリカ血統もいいですがドイツ血統を輸入してほしいところですが、なかなか来てくれませんね。「競馬に国境はない」といいますが、まだまだ手続きする人の間にはまだまだあるのでしょう。いつか北米だけじゃなく、南米やシンガポール、日本の芝と適性が近いと思われるオーストラリアなどから日本に輸入される血統が出てきたら盛り上がるのはないでしょうか。