【中山グランドジャンプ予想2017】オジュウチョウサン、G1・3連覇の偉業達成なるか？！

今週15日（土）の中山メインレースは障害のG1レース、第19回中山グランドジャンプが開催される。障害レースでG1に格付けされているのは年末の中山大障害と、春の中山グランドジャンプの2つだけ。中山大障害よりも距離が150m長い4250mという距離に加え、「大竹柵」や「大いけ垣」といった名物障害もあり、また、レース終盤は向正面から芝の外回りコースを使用することもあって、スタミナや飛越の技術はもちろん、平地で走れる力も要求されるというタフなレースで、障害競走の中でも最高峰のレースという呼び声が高い。

さて、そんな中山グランドジャンプに集まったのは13頭。メンバーの中で実績的に抜けているのはオジュウチョウサン。つい先週兄弟のケイアイチョウサンが引退したばかりだが、ここで勝てばG1勝利の報告が兄弟への餞別となりそうだ。

連覇がかかるオジュウチョウサン、今回も圧倒的な差を見せつけるのか？

昨年の中山グランドジャンプ覇者で、年末の中山大障害も優勝。優勝候補の最有力候補と見て間違いない。オジュウチョウサンのレースは馬券的配当妙味が少ないのが難点ではあるが、落馬さえしなければ勝つ可能性は高い。中山グランドジャンプと中山大障害が行われるコースは通常の障害レースよりも飛越センスが要求され、落馬のリスクも高いが、この2レースを制しているオジュウチョウサンの飛越センスは抜群の安定感があり、信頼度はかなり高い。障害G1・3連覇の偉業達成という大きなプレッシャーがかかる中で本来の走りができるかどうかが見どころとなりそうだ。

しかし、対する相手もただ指を加えて見ている訳にはいかないだろう。対抗筆頭株はアップトゥデイト。2015年の中山グランドジャンプと中山大障害を制し、同年のJRA最優秀障害馬に選ばれた障害のベテランホースだ。しかし、近走はこの馬の前に悉くオジュウチョウサンがいる。前走の阪神スプリングJでは2着でオジュウチョウサンには2馬身半の差をつけられた。2走前の中山大障害でも2着に敗れたが、その差はなんと9馬身差。2015年の中山グランドジャンプの勝ちタイムはオジュウチョウサンのものより約3秒弱早いので、持ち時計はこちらの方がはやい。これまでつけられた差をくつがえせるかどうかというところが見どころとなりそうだ。

近走ではますますスキがなくなってきたオジュウチョウサンがG1・3連覇の偉業を達成するのか？それともアップトゥデイトが阻止して王者のベルトを取り返すのか？障害界のトップ争いはますます熾烈になってきたようだ。