谷川岳ステークス、重賞には少し足りない馬が集結。
同じ古馬マイル競走とは言っても、先週のマイラーズカップと今週の谷川岳ステークスではメンバーレベルが明らかに違う。マイラーズCには少し足りない、そんなメンバーが新潟のマイル戦に集結した。このレースから本番の安田記念で勝ち負けを演じる馬は出ないだろう。メンバーを見渡すと如何にもオープン特別の一戦と言ったメンバー構成。マイラーズCはG2だが、このメンバーはG3でもアップアップする。そこで、当然相手関係が厳しい重賞よりも少しでも多くの賞金が手に入る可能性が高い、オープン特別の谷川岳Sに出走登録をしてきたわけだ。
今は重賞で通用しないかも知れないが、徐々に力をつけて、重賞でも好勝負を演じる為のここはいわばリハーサル。当然、馬主からしてみたら少しでも多く賞金が欲しいのが本音。賞金は少なくて良いですと言う馬主は個人馬主ではいないだろう。馬主にしてみれば、少しでも上のクラスに上がって欲しいと思うのが当然で、最高峰のG1で勝てれば、馬主サイドからしてみたらもうこれ以上幸せな事はない。未来のG1馬がこの谷川岳Sに出走する馬の中にいる可能性は限りなく低いとは言え、モーリスが1000万下から世界の最高峰に上り詰めたようにまるでありえない話ではないかも知れない。現時点では実力伯仲のメンバー構成なのでレースを見る分には非常に楽しいレースだが馬券を買うとなるとかなり難解なレースになる。こういうレースは的中させると気分爽快になる。G1シーズンまっただ中でオープン特別にまで手が回らないという方も多いだろうが、青田買いのつもりで気休めに楽しんでみてはいかがだろうか。