【高松宮記念2022】ライバル不在！レシステンシアに死角なしか？

いよいよ今週は春のスプリント王者決定戦「高松宮記念」が開催です。セイウンコウセイ、モズスーパーフレア、グランアレグリア、ダノンスマッシュなど、これまで短距離路線をリードしてきた有力馬が昨年にこぞって引退したこともあり、例年と比べるとややメンバーレベルは落ちる印象も受けます。今年初の芝G1ですし、同路線を牽引する新たな王者誕生への期待も含めて楽しみな一戦です。

王者の最有力候補と目されているのが、昨年2着のレシステンシア。阪神JFを制しG1初制覇を果たすと、3歳時は桜花賞とNHKマイルCでいずれも2着に好走し、マイル戦線で活躍。昨年はスプリント路線へと舞台を移し、高松宮記念、スプリンターズS、香港スプリントの3戦でいずれも2着に好走。

勝ちきれない歯がゆさはありますが、高松宮記念を勝ったダノンスマッシュは引退しましたし、スプリンターズSを勝ったピクシーナイトも骨折で休養と、今回は強力ライバル勢が不在となります。香港遠征の話もありませんし、これまで先着してきた馬がほとんどなメンバー構成、クラブ規定が6歳3月で引退ということを考えると、ここはかなり本気度が高いはずです。

鞍上は昨年フィーバーした横山武史騎手。実力馬をしっかりと勝たせる腕があり、スタートしてからの位置取りも非常に巧い騎手で、今の騎手界ではかなり信頼のおける騎手の1人と言えます。初コンビとなりますが、乗り替わりに難の無い同馬なら全く問題は無いでしょう。

昨年の高松宮記念は雨の影響を受けて時計のかかる重馬場を中団前目から追走。それでもクビ差の2着に好走した点は当然評価すべきですが、この馬の持ち味はスピードを生かした先行策でこそ発揮されます。スタートの決めと位置取りが巧い横山騎手とは手が合いそうですし、良馬場開催となればより好条件。近戦は逃げていませんが、阪神JF、阪急杯はいずれも速い時計の出る馬場を逃げ切って快勝していますし、大逃げの手を打つ可能性も十分考えられるでしょう。

ライバル不在、昨年2着の絶好舞台、好調横山武史騎手との新コンビと、条件は絶好。昨年の悔しさを払拭し、新たなスプリント王者誕生となるかに注目です。