パドトロワ、産駒海外重賞初Vで飛躍の一年へ
先日のサウジアラビアで行われた国際レースは日本馬、そしてルメール騎手の存在感が際立った開催だったと言えるのではないでしょうか。
メインレースのサウジカップでは世界の壁を痛感させられる結果にはなったものの、特に日本馬、ならびに日本の馬産の層の厚さを感じさせられる結果となったのが、リヤドダートスプリントを制したダンシングプリンスの存在です。
父パドトロワに、産駒の海外重賞初勝利の偉業を届けるとともに、ディープインパクトをはじめ、海外で種付けされているサンデーサイレンス系ではない血統からも世界で活躍する馬を輩出したことは、今後のセールをはじめ、海外から日本の馬産がより注目を浴びるきっかけを作ったといえそうです。
パドトロワは東京大賞典4連覇でもおなじみのオメガパフュームや、スプリンターズS連覇の実績があるレッドファルクスを輩出しているスウェプトオーヴァーボード産駒で、祖母、母がともに重賞ウィナーという血統背景の持ち主で、いとこには同じく種牡馬となっている皐月賞馬のロゴタイプがいます。
2015年に種付け生活をスタートさせ、その初年度産駒として生まれたのがダンシングプリンスで、成長力、ならびに父譲りのスピードを存分に受け継いでいるといえそうです。
今年で15歳となったパドトロワですが、今年も新ひだか町のイーストスタッドで種牡馬生活を続ける予定となっており、種付け料30万円は、今回のダンシングプリンスの活躍を考えると破格といえそうで、遅咲きながら今年は繁殖牝馬をどれだけ集められるか、楽しみな1年になりそうですね。