【京都新聞杯2022予想】変わり身期待のショウナンアデイブ
今週から開幕する中京競馬場で土曜日に行われるのは、ダービーへの最終切符とも言える京都新聞杯です。どちらかと言うと青葉賞の方がダービートライアルとしては知られていますが、2013年に京都新聞杯を制したキズナと2019年には2着だったロジャーバローズの2頭がダービー馬となるなど、青葉賞よりもダービー馬を輩出していますし、2018年のステイフーリッシュ、2020年のディープボンドが古馬重賞で大活躍しているように、長い目で見ても名馬が好成績を残す注重要なレースです。
重要なレースにしては出走頭数が12頭と寂しいところですが、前走勝馬が7頭、前走を上り最速だった馬が9頭、前々走まで延ばせば11頭も出走していることからもなかなかレベルが高く、好調な馬が出走しているようでやはりダービーや先を見越しても重要なレースとなりました。
その12頭の中で注目しているのは、ディープインパクト産駒のショウナンアデイブです。ショウナンアデイブは初勝利まで5戦を要しましたが、それまでの4戦連続2着と安定感のあるレースを続け、前走若葉ステークスで初めて7着と連を外しました。先に述べたように好調な馬が多数臨んできた中では、少し見落とされそうな結果ですが、変わり身要素がたくさんあるのでショウナンアデイブを注目しているのです。
まずわかりやすい点として今回初ブリンカーとなります。通常なら気性が荒い馬や集中力のない馬に装着して、集中させる意図があります。その場合一発勝負なところがあるものですが、ショウナンアデイブのような安定感のある馬の場合は、効果が何かしら根拠かあって期待できるはずですから、通常以上に変わり身が期待できるように思われます。
そして中京競馬場となる点が変わり身要素で、ショウナンアデイブ自身4戦目で2着に入っていますし、全兄に4歳馬サトノスカイターフという馬がいるのですが、これまで11戦して1勝2着3回という成績の中で中京競馬場で1勝2着2回と好成績はほぼ中京競馬場と最も得意としているのです。全兄だけにショウナンアデイブ自身も中京競馬場が最も得意な可能性は高いと言えます。
さらに、昨年と今年は中京競馬場開催なのですが、昨年勝ったレッドジェネシスは出走馬11頭中、唯一のディープインパクトでした。今年はディープインパクト産駒がショウナンアデイブとリアドの2頭のみです。1度あることは2度あるならば、ディープインパクト産駒ということも変わり身要素になるでしょう。
ということで、京都新聞杯は、変わり身要素たくさんのショウナンアデイブがダービーへの最終切符を獲得することに期待して応援したいと思います。