【ヴィクトリアマイル2022予想】東京マイルで持ち味生きる!復調気配のデゼルに期待
今週の日曜日は、牝馬マイルチャンピオン決定戦「ヴィクトリアマイル」が行われます。例年ハイレベルなメンバーが集まる牝馬限定のマイルG1です。今年はG1馬が5頭、G1で2・3着馬が4頭と、かなりのハイレベルメンバーが集結しました。
そんな中、注目しているのは5歳牝馬のデゼルです。これまでG1に3戦出走して11着、8着、8着と結果はでていませんが、オークスでは2番人気、昨年のヴィクトリアマイルでも4番人気に推されるなどその素質は評価され続けている馬です。
これまでのデゼルの戦績を見ますと、全4勝はいずれも「初騎乗」。これまで川田騎手、武豊騎手、レーン騎手、ルメール騎手がテン乗りで1勝ずつしており計4勝と、勝ち鞍の全てが初騎乗となっています。今回は初コンビを組む藤岡康太騎手が同馬に騎乗。テン乗りがデゼルにとってのリフレッシュ要素であるならば、この乗り替わりはプラスにも捉えることができるでしょう。
藤岡康太騎手はこれまでG1は1勝のみで、2009年のNHKマイルでジョーカプチーノで勝利したのが唯一の勝利。東京マイルは良いイメージがあるはずです。兄の藤岡佑介騎手もまたG1は1勝のみですが、2018年のNHKマイルをケイアイノーティックで勝利しています。兄弟共に東京マイルは得意な印象もあります。
というのはややオカルト的なファクターではありますが、現実的な実績面や近走の内容を見てもここは通用する可能性十分。昨年はやや不振にあえいでいましたが、今年に入ってから愛知杯・3着、阪神牝馬S・3着と復調しつつあり、調子は上向き。
また、重賞初制覇を果たした昨年の阪神牝馬Sでは、東京に次いで長い直線の阪神外回りの直線で上がり32.5秒を叩き出して快勝。これは今回のヴィクトリアマイル出走馬中、1着時の上がりタイム実績ではトップとなります。決め手は上位と言って良いでしょう。昨年のヴィクトリアマイルも結果こそ8着敗退でしたが、2着馬ランブリングアレーとは0秒2差で、上がり3ハロンは33秒2の脚を使えています。末脚はトップクラスなのは確か、スムーズな追走さえできれば届くはずです。
ということで今年のヴィクトリアマイルは、デゼルが得意舞台の東京で持ち味の末脚を生かし、久々の重賞初制覇を期待したいと思います。