藤田菜七子、YJSトライアル東日本で首位に。年末競馬の盛り上げに一役買うことは出来るのか?

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今年2017年から開始された「ヤングジョッキーズシリーズ」。全国の地方競馬場で実施する「トライアルラウンド」と年末の「ファイナルラウンド」で構成され、ファイナルラウンドの出場騎手は、トライアルラウンドの成績上位の騎手から選定されるという内容のシリーズ競走です。

今春に高知競馬から始まったトライアルラウンドもすでに中盤戦。先日15日に盛岡競馬場で行われたヤングジョッキーズトライアルでは、JRA所属ジョッキーとして同シリーズに参戦している藤田菜七子騎手(20、美浦・根本)が目覚ましい活躍ぶりを見せてくれました。

8Rの第1戦で3番人気のマニワッショイで3着に入着すると、続く9Rの第2戦では4番人気のトップシーンで勝利し、同シリーズ4戦目にして初勝利を挙げました。この2戦で大きくポイントを稼いだ藤田騎手は総獲得ポイントが67となり、JRAの東日本で首位に躍り出ました。

年末の12月27、28日に大井競馬場と中山競馬場で行われるファイナルラウンドの出場騎手は、トライアルラウンドの成績上位の騎手から選定されますが、今回の盛岡の好成績で藤田騎手はファイナルラウンドへ向けて大きくリードするかたちとなりました。

JRA16年ぶりの新人女性騎手ということで競馬界に「アイドル旋風」を巻き起こした藤田騎手ですが、今月の新潟の500万下では11番人気のコパノディールで1着に入着し、人気薄を勝利に導く競馬を見せるなど好騎乗を連発。近走で着実に勝利数を伸ばしてきており、女性騎手では歴代3番目に勝利数を挙げている細江純子元騎手の14勝という通算勝利数まであと1勝というところまで迫ってきております。

「若い才能が、技を競い、成長を競い、夢を競うロングランシリーズ」と銘打たれた同シリーズは、若い騎手のための競走であると同時に、年末の中央競馬および地方競馬双方を盛り上げるために2017年より開始された競走です。藤田騎手は無事にファイナルラウンドへ進出し、年末競馬の盛り上げに一役買うことは出来るのか?楽しみにしたいと思います。