宝塚記念（2022）当日の馬場は？馬場傾向を距離別データで分析・予想

今春のG1も残すは宝塚記念のみとなりました。阪神は開幕2週目ですが、雨が多い梅雨時期の開催ということで、馬場把握の重要性は高く、馬場状態はできるだけ正確に把握しておきたいところです。今の阪神の馬場をなるべく正確に把握しておくためにも、今回は開幕週であった先週の18～19日の土日で行われた芝レースの「脚質」と「枠順」のデータを距離別にまとめてみたいと思います。

■2200m～

対象レースは「未勝利」の1レース。枠は「7枠」が1・2着に1回ずつと外枠が好成績です。脚質は3頭全てが「先行馬」。外目から出して2番手につけた馬と3番手につけた馬、早め先頭に立った馬が3着に入る前目の決着でした。

■2000m

対象レースは「1勝クラス」と「マーメイドS（G3）」の2レース。枠は6頭中3頭が「1・2枠」の馬で、やや内目が優勢。脚質は6頭中4頭が「差し・追い込み」となっており、後方から進めた馬が好走しています。マーメイドSは淀みない流れを3番手と5番手の馬が好位差しと、重賞では差し馬勢が好走しました。

■1800m

対象レースは「未勝利」「三木特別（2勝クラス）」「垂水S（3勝クラス）」の3レース。枠は「6枠」が2勝しており、「5枠」も1勝と、真ん中枠が好走しています。脚質は3着内に入った8頭全てが「先行馬」となっており、前目で決着しています。

■1600m

対象レースは「新馬戦」「1勝クラス」「米子S（リステッド）」の3レース。枠は「7枠」が2勝、「8枠」が1勝と外枠が好走。脚質は9頭中6頭が「先行馬」となっており、前目で競馬をした馬が優勢です。

■1200～1400m

対象レースは「未勝利」「1勝クラス」「皆生特別（2勝クラス）」の3レース。枠に顕著な傾向は見られませんが、「4・5枠」は3着内が0回となっており、真ん中枠が不振。脚質は9頭中7頭が「逃げ・先行」となっており、前目で進めた馬が好成績です。

■まとめ

土曜メインの米子Sは3番手の好位から進めた馬が抜け出して快勝しており、10Rの垂水Sに続きこの日のビッグレースは前目の決着が目立った印象。日曜のマーメイドSは差し馬での決着でしたが、全体で見ても勝ち馬12頭中11頭が「逃げ・先行馬」となっており、逃げ・先行勢が圧倒的です。枠は「6～8枠」の馬が比較的好走しており、外目が好成績です。

マーメイドSも大阪杯よりも速い時計で決着しており、やはり開幕週ということもあって時計の出る馬場でした。週中は雨が続いたのでどこまで変わってくるか。

宝塚記念は昨年から開幕週の翌週からの開催となり、まだ馬場が良い状態で走れるようになりました。外差し馬場へと変わっていく前に行われるなら、やはり「逃げ・先行馬」を注視したくなります。実際、昨年は前目で決着しており、雨の影響が大きくなければ引き続き前有利と見るのが良さそうです。