【小倉2歳S2017予想】キャリアはメンバー中最多の5戦!どの馬よりも成長力が魅力なタイセイソニック
夏の小倉のトリを飾る小倉2歳ステークス。昔はあまり重要視されていない2歳重賞でしたが、昨年このレースを勝ったレーヌミノルが桜花賞を制し、一昨年勝ったシュウジはその後短距離路線で活躍しているように、実は出走馬のレベルも上がって無視できない2歳重賞と言ってもいいでしょう。
さて、今年もなかなかのメンバーが集まりフルゲートの18頭が揃いました。その中でも今回注目視しているのがタイセイソニックです。
キャリアはメンバー中最多の5戦!使われるごとに成長している期待の2歳馬
タイセイソニックは通算5戦1勝で、出走馬18頭の中で一番多くのレースに出走しています。この時期の2歳戦は出走レース数が多いと疲れも出てきますし、どちらかと言えばキャリアが少ないながらも強い勝ち方をしてきた馬の方が注目され、実際に結果も出ています。昨年の勝ち馬レーヌミノルも1戦1勝でしたし、一昨年のシュウジも2戦2勝で挑んで優勝しております。
しかしながら、タイセイソニックの場合、確かに初勝利までは5戦も掛かっておりますが、着順を見ても4→3→3→2→2→1と着実に上がっており徐々に調子が上がってきているのが分かります。通常はデビュー時から使われながら絞られてくるものですが、この馬の場合デビュー時は420kgでしたが、5戦目で初勝利した前走では430kgと10kgも増えており、しっかり成長をしてきております。
さらに、レースを走るたびにしっかりと末脚が発揮できるようになってきており、前走では道中15頭中10番手から追い上げ、直線では外に振られながらも差し切って勝利しました。使われる度に内容が良くなっております。典型的な使われて良くなる馬そのものなのです。
そして鞍上はデビュー3年目の鮫島克駿騎手です。鮫島騎手と言えば佐賀競馬のトップジョッキーである鮫島克也騎手の息子で、兄は鮫島良太騎手という生粋のジョッキー家系の生まれです。注目の若手騎手の1人ではありますが、重賞はまだ未勝利です。ただ、昨年の12月にはチャレンジカップ(G3)でケイティープライドに乗り3着に入着するなど健闘をしております。
ジンクス的な話になりますが、兄の鮫島良太騎手は2006年の小倉2歳ステークスにアストンマーチャンに騎乗して、この時に初めて重賞初制覇を果たしました。兄と同じくこのレースが初重賞というのも十分ありそうな匂いが感じられます。
ということで小倉2歳ステークスは、レース経験が出走馬の中で一番豊富なタイセイソニックが、若手のホープ鮫島克駿に初重賞をプレゼントしてくれると予想して挑みたいと思います。