デクラレーションオブウォー、日本供用初年度産駒が初勝利
先月18日の東京1レースの2歳未勝利でロードディフィートが1着となったことにより、JBBA静内種馬場で繋養されているデクラレーションオブウォーにとって日本供用初年度産駒の初勝利となりました。
日本ではなじみの薄い種牡馬かもしれませんが、今年の2歳新種牡馬は43頭と多い中で、4頭目の産駒勝ち上がりとなりました。
供用こそ初年度産駒となりますが、持ち込みですでにデビューしている馬の中ではダートマイル路線で活躍中のデュードヴァンなどがいます。
サンデーサイレンスやブライアンズタイムなど、日本の競馬となじみがあり相性のいいアメリカ産のデクラレーションオブウォーですが、現役時代はアイルランドの名門厩舎であるエイダン・オブライエン厩舎に所属し、通算13戦7勝と高い勝率を誇っています。
主な勝ち鞍はクイーンアンS、インターナショナルSの英国G1を2勝となっており、ふるさとといえるアメリカ本土ではブリーダーズクラシック3着の実績もあります。今年の初年度産駒は88頭とまずまずの頭数となっています。
血統背景をみると、祖父ダンジグ、母の父ラーイといずれも日本競馬になじみのある血統で、スピード血統といえる配合となっています。
デュードヴァンはダート路線で活躍中ですが、今回勝利したロードディフィートは芝1400mで勝利しており、サトノヴィレも芝1600mの新馬戦で2着デビューとなっており、次走での勝ち上がりが期待できそうです。
中距離以上の路線となると現状では壁がありそうですが、芝、ダート問わずスピードを受け継ぐ産駒が今後活躍していくことで、繁殖牝馬の質もさらに上がってくることも予想され、先々の飛躍が楽しみな1頭といえそうですね。