【エリザベス女王杯】ルージュバック最強牝馬の条件とは?

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栄光と共に始まったルージュバックの3歳戦も気がつけば暗雲立ち込める道となってしまいました。母親のGinger Punchは米国でG1を7勝の大活躍をし、2007年度エクリプス賞最優秀古牝馬に選ばれたほどの名馬。その3番仔として鳴り物入りでデビューしたルージュバックは血統背景に勝るとも劣らない活躍で新馬戦を勝ち抜き、その後の百日草特別、きさらぎ賞では同期最強の地位を確固たるものとしクラシックは消化試合、凱旋門賞最右翼と言われもしましたが、蓋を開けてみれば桜花賞では9着。これは徹底的なマークもあったため仕方がなかったと見る向きもありましたが、続くオークスでも2着の惜敗。勝てなかっただけならばまだしも、出走を予定していた札幌記念を熱発で飛ばし、秋華賞にも出走できず、復調ままならないまま古牝馬との対戦であるエリザベス女王杯を迎えてしまいました。

今年の春時点での最高評価を取り戻すためにはエリザベス女王杯では善戦するだけではなく、優勝が求められています。手にするはずだった3歳最強牝馬の称号はいま完全にミッキークイーンが手にしたと言って過言ではないでしょう。桜花賞こそ除外で出走できなかったものの、オークス、秋華賞と続けての戴冠。オークスでは直接対決でも敗北しています。ミッキークイーンはエリザベス女王杯を回避しジャパンカップ路線へと進んでしまいました。直接対決は実らなかったものの、もしもルージュバックがエリザベス女王杯を制することが出来たならば再びミッキークイーンに肩を並べることができるようにはなるでしょう。反対に、ここで勝つことこそが最強牝馬の称号を再び得るための絶対条件とも言える、そんなエリザベス女王杯となりそうです。