【秋華賞2017予想】人気の盲点を突く!先行抜け出しで穴を開けるのはアノ馬?!

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先日、『日本版GPS衛星の「みちびき4号」打ち上げ成功!』というニュースがありました。GPS衛星という言葉からもわかるように、日本国内で今やスマートフォンでも普通になっている位置情報を把握するための衛星で、最近では競馬の調教などでもGPSを使って調教データを管理するといった試みが行われるなど、日常生活から競馬の発展のためにもなくてはならない存在になっています。

GPS以外にも、体温やカイバの量・種類、調教データ、癖、治療経過などをネットワーク上で管理し、タブレットやスマートフォンなどでスタッフと情報を共有するといった今の時代ならではの技術が厩舎では活用され、ハイテク化が進んでいる現代の競馬。昔に比べればかなり馬の管理のレベルは上がっているでしょうし、このことで日本の競走馬も年々強くなってきているのだと思います。

さて、前置きが長くなりましたが、新しい世代の競走馬のレベルを図る上で見逃せない3歳牝馬クラシックの最終戦である秋華賞が今週の日曜日に行われます。オークス馬ソウルスターリングの不在は残念ですが、桜花賞馬のレーヌミノル、NHKマイルを制し、札幌のクイーンステークスで古馬陣を負かしてきたアエロリット、皐月賞で1番人気になったファンディーナ、オークス2着のモズカッチャン、同レース4着のディアドラ、5着のリスグラシューなど春の実績馬もこぞって参戦してきましたし、新興勢力としてもローズステークスで有力馬達を差し切って勝利したラピットランをはじめ、無傷の3連勝で臨んできたリカピトス、春はG1戦線に乗れなかったもののシンハライトの妹ミリッサなど素晴らしいメンバーが揃いました。

人気の盲点となる穴馬!2勝馬の“カリビアンゴールド”が先行抜け出しで穴を開ける?!

素晴らしいメンバーが揃いどの馬も魅力的ですが、穴党の筆者は上記で記した馬には目もくれず、まず一番に2勝馬のカリビアンゴールドに注目しました。カリビアンゴールドは前走紫苑ステークスで2着に入り、秋華賞の出走権を得た馬。春はスイートピーステークス2着に入着し、その後のオークスに出走するも11着に敗れております。

もともと秋華賞はローズステークス組が強いと言われており、今年も10頭のローズステークスが出走してくることもあって、紫苑ステークス組は勝ったディアドラ以外はあまり注目されていません。しかしポイントとなるのが秋華賞は京都内回りで行われる、という点です。京都内回りは直線の長さが中央場所の競馬場の中では中山競馬場に次いで短いですし、直線に坂がない平坦コースです。ローズステークスではラピットランが直線一気を決めて、紫苑ステークスでもディアドラが差し切って注目されていますが、いずれも直線坂がある競馬場でのものです。直線が短い京都であれば、中山や阪神で差された馬が差されずに粘る可能性も決して低くはありません。

そうであれば、紫苑ステークスで先行し抜け出しながらもディアドラの強襲を受け、ハナ差で2着のカリビアンゴールドは、ディアドラとの比較でも十分上位に来るだけの可能性を持っていると言っていいのではないでしょうか。展開面でも前走で逃げたアエロリット、カワキタエンカの2頭を先に行かし、その直後ぐらいでじっと我慢し、紫苑ステークスのような抜け出しを再現できれば、その他の有力差し馬の追撃が来る前にゴール!となる可能性も、人気以上にはあるのではないでしょうか。出走馬を見渡すと差し馬が多く、先行して抜け出すと言うレースセンスを持った馬は意外と少なく、またレース当日は雨予報となっており、重馬場適性が高く大一番で強いステイゴールド産駒なら他馬よりも有利に競馬ができる可能性も高いでしょう。人気上位馬たちの実績や能力の高さは確かに魅力ですが、今回はカリビアンゴールドにも十分チャンスの芽が広がってきていると言って良いのではないでしょうか。

勝てば鞍上の田中勝春騎手にとっては、2007年の皐月賞のヴィクトリー以来10年ぶりのG1勝利ということになります。競馬レベルを上げたGPS衛星みちびきの名前同様に、田中勝春騎手の久しぶりのG1勝利に導いてくれると予想し、今年の秋華賞は穴馬カリビアンゴールドの激走に期待したいと思います。