凱旋門賞(2022)出走予定馬の予想オッズと過去10年のデータから傾向を分析!
今週はフランスで世界最高峰のレース「凱旋門賞」が開催されます。日本国内でも2016年から馬券発売が行われており、近年では国内でも大きな盛り上がりを見せています。今回は過去のデータをもとに凱旋門賞の傾向を探っていきます。
■伏兵の台頭多め
人気は「1番人気」が最多の2勝を挙げており、連対数も最多です。3着内の回数は「1番人気」と「3番人気」が最多となっています。「1番人気」をはじめ上位人気馬の勝率は比較的低めで、「9番人気」「13番人気」が勝利するなど大穴が勝ち切るケースも少なくありません。とくに「9番人気」は1~3着に1回ずつ入線しており好成績です。昨年は13番人気が勝利し三連単で24万馬券、一昨年は1・2番人気が馬券圏外に飛んで10万馬券と近年は荒れており、国内初の馬券販売となった2016年も38万馬券が飛び出しているように、波乱傾向はやや強めのレースと言ってよいでしょう。
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2 | 1 | 1 | 2 |
2番人気 | 0 | 1 | 0 | 5 |
3番人気 | 1 | 1 | 2 | 2 |
4番人気 | 0 | 1 | 0 | 5 |
5番人気 | 1 | 0 | 1 | 4 |
6番人気 | 0 | 0 | 0 | 6 |
7番人気 | 0 | 0 | 0 | 6 |
8番人気 | 0 | 1 | 1 | 4 |
9番人気 | 1 | 1 | 1 | 3 |
10番人気以下~ | 1 | 0 | 0 | 35 |
年 | 馬単 | 三連単 |
---|---|---|
2016 | 24,170円 | 380,060円 |
2017 | 1,900円 | 10,600円 |
2018 | 750円 | 10,850円 |
2019 | 6,570円 | 32,990円 |
2020 | 12,610円 | 101,080円 |
2021 | 72,510円 | 246,370円 |
※「人気」と「配当」は、JRAが馬券発売を開始した2016年以降の過去6年間のデータをまとめてあります。なお、「出走取消馬」は含みません。
予想オッズ
下記の予想オッズは英国大手ブックメーカー「William Hill」の予想オッズ(9/27時点)となります。JRAによる正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。
人気 | 馬名 | 予想オッズ |
---|---|---|
1 | ルクセンブルク | 6.50 |
2 | アルピニスタ | 7.00 |
3 | アダイヤー | 8.00 |
4 | ヴァデニ | 10.00 |
5 | トルカータータッソ | 11.00 |
5 | タイトルホルダー | 11.00 |
7 | オネスト | 13.00 |
7 | ウエストオーバー | 13.00 |
9 | ラパリジェンヌ | 21.00 |
10 | アルハキーム | 34.00 |
10 | ドウデュース | 34.00 |
12 | ベリーエレガント | 41.00 |
13 | メンドシーノ | 51.00 |
14 | バブルギフト | 67.00 |
14 | ラプティットココ | 67.00 |
14 | トゥルーテスタメント | 67.00 |
14 | グランドグローリー | 67.00 |
14 | ウェストウィンドブローズ | 67.00 |
14 | ステイフーリッシュ | 67.00 |
14 | マレオーストラリス | 67.00 |
14 | ディープボンド | 67.00 |
22 | シーリウェイ | 81.00 |
23 | ラッソー | 101.00 |
■「外目」のゲートは不振傾向
凱旋門賞は「馬番」が最初に割り振られ、「ゲート番」はその後抽選で決められます。「馬番」と「ゲート番」は無関係ですので、あらかじめご注意ください。
ゲート番は、「3・6・12番ゲート」が2勝ずつを挙げており、連対数は「3番ゲート」が最多となっており、3着内の回数も最多です。そこまで極端な傾向は見られませんが、「16番ゲート」より外からは勝ち馬が出ておらず、3着内も3頭と少なめです。凱旋門賞は20頭近い頭数で行われることもあり、それだけ多頭数の場合は大外を回すとかなりの距離ロスとなります。外目のゲートに入った馬は割り引いて考えたほうが良さそうです。
馬番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | 2 | 1 | 6 |
2 | 1 | 0 | 0 | 9 |
3 | 0 | 0 | 0 | 10 |
4 | 0 | 2 | 1 | 6 |
5 | 0 | 1 | 0 | 7 |
6 | 0 | 2 | 1 | 7 |
7 | 1 | 0 | 0 | 9 |
8 | 1 | 1 | 1 | 7 |
9 | 0 | 0 | 0 | 10 |
10 | 3 | 0 | 0 | 7 |
11 | 0 | 0 | 1 | 9 |
12 | 0 | 1 | 1 | 8 |
13 | 0 | 0 | 1 | 7 |
14 | 0 | 0 | 1 | 7 |
15 | 0 | 0 | 0 | 9 |
16 | 1 | 0 | 0 | 6 |
17 | 1 | 0 | 1 | 4 |
18 | 1 | 0 | 1 | 3 |
19 | 0 | 1 | 0 | 1 |
20 | 0 | 0 | 0 | 1 |
ゲート | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
---|---|---|---|---|
1 | 0 | 1 | 2 | 7 |
2 | 1 | 0 | 1 | 8 |
3 | 2 | 2 | 0 | 6 |
4 | 1 | 1 | 0 | 8 |
5 | 0 | 0 | 1 | 9 |
6 | 2 | 0 | 0 | 8 |
7 | 0 | 0 | 1 | 9 |
8 | 0 | 1 | 0 | 9 |
9 | 0 | 1 | 2 | 7 |
10 | 0 | 0 | 0 | 10 |
11 | 0 | 2 | 0 | 8 |
12 | 2 | 0 | 0 | 7 |
13 | 0 | 0 | 0 | 8 |
14 | 1 | 0 | 0 | 7 |
15 | 1 | 1 | 1 | 4 |
16 | 0 | 0 | 1 | 6 |
17 | 0 | 0 | 1 | 5 |
18 | 0 | 1 | 0 | 3 |
19 | 0 | 0 | 0 | 2 |
20 | 0 | 0 | 0 | 1 |
※「出走取消馬」は含みません
■「4歳」&「牝馬」が好成績
年齢は、最多の5勝を挙げ、連対数も最多の「4歳」が好成績です。また、「6歳以上」の馬は3着内が0回となっており、割り引きが必要です。性別は「牝馬」が6勝を挙げており、連対数と3着内の回数は「牡馬」が最多となっています。勝ち馬は「牝馬」から出やすい傾向となっています。
馬齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 4 | 1 | 7 | 60 |
4歳 | 5 | 5 | 2 | 45 |
5歳 | 1 | 4 | 1 | 28 |
6歳以上 | 0 | 0 | 0 | 7 |
- 該当馬 4歳馬
- アダイヤー
- シリウェイ
- メンドシーノ
- タイトルホルダー
- バブルギフト
- ラプティットココ
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
---|---|---|---|---|
牝馬 | 6 | 3 | 2 | 29 |
牡馬 | 4 | 7 | 8 | 111 |
- 該当馬 牝馬
- グランドグローリー
- アルピニスタ
- ラプティットココ
- ラパリジェンヌ
- ベリーエレガント
■前走「1着」から狙うのがセオリー
前走着順は「1着」だった馬が最多の5勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。3着内に入った30頭中17頭が、前走「1着」だった馬となっており、基本的には、前走を勝っている馬から狙うのがセオリーと言えそうです。
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
---|---|---|---|---|
1着 | 5 | 5 | 7 | - |
2着 | 1 | 4 | 3 | - |
3着 | 1 | 0 | 0 | - |
4着 | 2 | 0 | 0 | - |
5着以下~ | 0 | 1 | 0 | - |
- 該当馬 前走が1着だった馬
- アダイヤー
- アルハキーム
- アルピニスタ
- ウエストウインドブローズ
- タイトルホルダー
- メンドシーノ
- ルクセンブルク
■騎手は「L.デットーリ」に注目
騎手は「L.デットーリ」「T.ジャルネ」の2名が2勝ずつを挙げていますが、ジャルネ騎手は現在引退していますので「L.デットーリ騎手」に注目したいと思います。
年 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|
2012 | A.シュタルケ | P.シールゲン |
2013 | O.ペリエ | C.ラフォンパリアス |
2014 | T.ジャルネ | C.ヘッドマーレック |
2015 | T.ジャルネ | C.ヘッドマーレック |
2016 | R.ムーア | A.オブライエン |
2017 | L.デットーリ | J.ゴスデン |
2018 | L.デットーリ | J.ゴスデン |
2019 | P.ブドー | ファーブル |
2020 | C.デムーロ | JC.ルジェ |
2021 | R.ピエチュレク | M.ヴァイス |
- 該当馬 L.デットーリ騎手の騎乗予定馬
- トルカータータッソ
■日本馬は29頭が出走し、5頭が3着内に入着
過去に日本調教馬は延べ29頭が凱旋門賞に出走していますが、優勝馬は1頭もいません。3着内に入着したのは延べ5頭。3着に入着したディープインパクトは禁止薬物により失格となっているので、同馬を除けば正式には4頭となります。この4頭は全てフォワ賞を2着以上に好走してから本番の凱旋門賞に臨んでおり、データ傾向としては注目しておきたい点です。
- 2021年:クロノジェネシス/O.マーフィー(7着)
- 2021年:ディープボンド/M.バルザローナ(14着)
- 2020年:ディアドラ/J.スペンサー(8着)
- 2019年:キセキ/C.スミヨン(7着)
- 2019年:ブラストワンピース/川田将雅(11着)
- 2019年:フィエールマン/C.ルメール(12着)
- 2018年:クリンチャー/武豊(17着)
- 2017年:サトノダイヤモンド/C.ルメール(15着)
- 2017年:サトノノブレス/川田将雅(16着)
- 2016年:マカヒキ/C.ルメール(14着)
- 2014年:ハープスター/川田将雅(6着)
- 2014年:ジャスタウェイ/福永祐一(8着)
- 2013年:オルフェーヴル/C.スミヨン(2着)
- 2013年:キズナ/武豊(4着)
- 2012年:オルフェーヴル/C.スミヨン(2着)
- 2012年:アヴェンティーノ/A.クラストゥス(17着)
- 2011年:ヒルノダムール/藤田伸二(10着)
- 2011年:ナカヤマフェスタ/蛯名正義(11着)
- 2010年:ナカヤマフェスタ/蛯名正義(2着)
- 2010年:ヴィクトワールピサ/武豊(7着)
- 2008年:メイショウサムソン/武豊(10着)
- 2006年:ディープインパクト/武豊(3着・失格)
- 2004年:タップダンスシチー/佐藤哲三(17着)
- 2002年:マンハッタンカフェ/蛯名正義(13着)
- 1999年:エルコンドルパサー/蛯名正義(2着)
- 1986年:シリウスシンボリ/M.フィリッペロン(14着)
- 1972年:メジロムサシ/野平祐二(18着)
- 1969年:スピードシンボリ/野平祐二(着外)