【ジャパンカップ2017予想】凱旋門賞7着のイキートス、12年ぶりの外国馬Vを果たせるか?!
2017年秋のG1戦線も半ばを過ぎ、いよいよ今週はジャパンカップです。昨年のこのレースの覇者で秋の天皇賞を制しているキタサンブラックをはじめ、昨年2着のサウンズオブアース、3着のシュヴァルグラン、今年のダービー馬レイデオロ、オークス馬ソウルスターリング、1昨年のダービー馬マカヒキ、今年の宝塚記念の覇者で前走キタサンブラックとクビ差の2着となったサトノクラウンなど、各世代の日本を代表する実績馬が揃いました。
穴を開けるのはドイツ馬?!昨年のジャパンカップ7着、今年は凱旋門賞7着のドイツ馬“イキートス”に注目
そんな中、私が今回穴馬として注目しているのはドイツのイキートスです。外国馬はここ10年を見てみても3着以内に1頭も入っていない厳しい状況にあります。創設当初は外国馬の強さに圧倒されていたジャパンカップも、今では日本馬天国と言っていいほど外国の馬は結果を残せていない結果が続いているのです。
これは日本馬の実力が上がって世界と並んできたことや、大きなアドバンテージである地の利によって、日本馬上位独占となっていると言ってもいいでしょう。外国の柔らかい馬場とは違い日本の馬場は硬いですし、気候も食べ物も違う。慣れない環境ではなかなかすぐ結果がでるものではないでしょう。それは日本のトップクラスの馬が出走しても凱旋門でなかなか結果が出ていないことも同じことかもしれません。
しかし、日本馬がオルフェーブルをはじめ、マンハッタンカフェ、エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタなど、凱旋門賞で外国の人々の予想に反して好走する馬がでてきたということは、その逆があってもおかしくないのです。ここ10年の結果をよく見てみると、勝馬との着差1秒以内には、外国の馬は毎年1頭は入ってきているのです。
そう考えると、昨年に引き続きジャパンカップに出走してきたイキートスは、昨年勝馬キタサンブラックと0.8秒差の7着でしたが、初の東京競馬場であったことを考えると十分好走したと言えますし、レースを見てみると他馬が外を回って伸びてきているのに対して内をじわじわ伸びての結果でした。タラレバになってしまいますが、外を回っていたらもう少し着差は縮まっていたかもしれません。
今年イキートスは前々走で凱旋門賞に出走し7着と好走しています。外からなかなかいい伸びを見せて7着まで来たのですが、日本馬サトノダイヤモンドは伸びを魅せることなく15着に敗れています。恐らく、ジャパンカップにサトノダイヤモンドが出走していれば、凱旋門賞帰り初戦でもかなりの人気になっていたことでしょう。それであれば、凱旋門賞でサトノダイヤモンドを相手にしなかったレベルのイキートスなら、十分に勝負ができる素質があると言えます。そのような馬が昨年から2年連続でのチャレンジをしてきたのです。昨年とは違って大外から末脚を伸ばす、凱旋門賞の時のような競馬をすれば、もしかすると世界レベルの脚を見せてくれるかもしれません。
日本馬が勝てない凱旋門賞7着馬というのは、決して侮れません。今年は久しぶりの外国馬の上位進出、あわよくば大外一閃の世界レベルの末脚を魅せてくれる可能性はなきにしもあらずです。最後に外国馬がジャパンカップを制したのは05年のアルカセットが最後。12年ぶりの外国馬Vに期待してみるのも面白いかもしれませんよ。