【JRAエリザベス女王杯2022予想】クラシック善戦の3歳馬が大輪の花を咲かせるか?

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意図した配合のはずがいい意味で誤算になるケースもあるのが、馬産界の奥深さと言えるでしょう。

短距離馬を意図した配合のはずが蓋を開けてみれば中距離、長距離適性が高い馬が誕生するなど、繁殖牝馬の適性を引き出す種牡馬もいれば、自身の個性を強く出す種牡馬もいたり、馬券検討する上でも重要となる血統背景ひとつとってみても簡単ではないのは、日本のみならず海外でも同じことが言えそうです。

そういった意味で、父の距離適性を考えると合っていないのではないか懸念に思われる参戦となったのが、今週日曜阪神メインレースに組まれているエリザベス女王杯に出走予定のピンハイです。栗東・田中克厩舎の管理馬で、長く高倉騎手とタッグを組んできた馬ですが、前走のパートナーの川田騎手を確保して挑む予定となっています。

春先に競馬ファンにインパクトを与えたレースとして印象深いのが、13番人気ながら2着に食い込んだチューリップ賞で、その後の桜花賞も5着、オークスも4着と、クラシック戦線で戦績を上げる内容で推移しており、春先の賞金加算は成らなかったものの、秋の復帰初戦に選んだ西宮ステークスでは3歳牝馬ながら1番人気支持を受けて古馬相手の芝1800mを勝利しました。祖母の半弟にダート重賞で活躍したヒシアトラスがいる血統ですが、母父のジャングルポケットの血もあってか、芝適性が高い1頭となっています。

デビュー戦でも7番人気で勝利しており、結果を出しても人気があがってこない馬で、今回も3歳牝馬からは秋華賞1, 2着馬の出走が予定されており、伏兵扱いとなりそうですが、桜花賞、オークスと着実に着順をあげてきているだけに、古馬相手の前走の経験が大きくここで生きる可能性もあります。

父ミッキーアイルという血統背景からは、芝2200mのG1参戦は考えにくい面もありますが、母系の後押しもあってむしろこの距離でこそ可能性がある1頭ともいえ、川田騎手騎乗で人気はそこまで下がらないかもしれませんが穴馬として推奨したいですね。