【ステイヤーズステークス2017予想】アルバートの1人横綱か?相手は前走差のない競馬をしたアノ馬?!
12月2日(土)は中山競馬場で「ステイヤーズステークス」が開催。日本で一番長い距離を走る芝の重賞です。出走頭数が10頭と例年以上に寂しい頭数となったのは残念ですが、頭数が集まりにくい長距離戦は致し方ないところです。
今年の中心となりそうな馬はなんといっても昨年、一昨年とこのレースを連勝中のアルバートでしょう。臨戦過程もオールカマー7着、アルゼンチン共和国杯4着とステイヤーズステークスに向けて秋3戦目で順調に調子を上げてきている様子です。
実績的に対抗できそうな馬と言えば、長距離重賞の常連であるフェイムゲームぐらいで、その他の馬はどうも格下という印象が否めません。最近話題の相撲じゃないですが、アルバートの一人横綱と言ってもいい状況かもしれませんね。
勝ち進んできた上り馬がいれば狙い目もあるところですが、残念なことに前走1桁着順の馬でさえ札幌日経賞2着のシルクドリーマー、アルゼンチン共和国杯7着のシホウ、そして同じくアルゼンチン共和国杯9着のプレストウィックだけという、なんともG2らしからぬメンバーとなってしまっております。
今年は“横綱アルバートの相手探し”!対抗できるのは前走アルバートと差の無い競馬をしたアノ馬?
今年のステイヤーズステークスは横綱アルバートの相手探しと言ってもいいでしょう。ということで、今回筆者が相手筆頭として注目しているのが数少ない前走1桁着順のシホウです。
シホウは前走アルゼンチン共和国杯をハンデ53kgの12番人気で臨み、7着という結果で終わりました。勝ったスワーヴリチャードからは0.9秒差と離されましたが、同じレースに出走していた今回の主役アルバートとは0.2秒差ですからそこまで差はなかったように思えます。ただ、今回はアルバートが57kgと1kg減となるのに対し、シホウは56kgですから3kg増と斤量が増えます。単純に考えると今回はそこまで迫れないのでは?というのが通常の判断だと言えます。
しかしながら、アルバートが長距離重賞の常連であるのに対して、シホウはオープンに昇級してまだ2戦目でした。重賞のレースへの慣れによる上澄みもあるでしょう。さらに、これまでの成績を見ても高い長距離適性を持つ馬であることは確かですし、前走のアルゼンチン共和国杯でも自身の最長距離であったにも関わらず12番人気の低評価を覆す7着という結果ですから、距離が伸びれば伸びるほど適性がある可能性も十分にあるのです。
今年は10頭と寂しい頭数になりましたが、その出走馬10頭の中で過去に10頭立てのレースで2勝以上挙げているのは、アルバートとシホウしかおりません。少頭数のレースというのは一見、人気馬が不利受けず普通に走ってしまうようなイメージがありますが、同様に不器用な馬で普段不利を受けやすい馬が気分よく走れてしまうケースでもありますので、一概に人気上位がそのまま来るとは言いきれません。それでもその少頭数でちゃんと結果を残しているのは、心強いデータと言えるのではないでしょうか?
今年は10頭立てのステイヤーズステークス。長距離も少頭数もアルバートに次ぐ適性がありそうなシホウが、横綱アルバートを倒して初重賞となる可能性はそんなに低くないかもしれませんよ。