【カペラS予想2017】一戦ごとに良化がうかがえるニットウスバル、安定感のある末脚に期待

12月10日（日）は中山競馬場のダート1200mでG3「カペラステークス」が開催される。今回注目しているのはオープンの昇格してから大崩れをしていない堅実派のニットウスバル（牡5、美浦・高橋文雅厩舎）だ。

昇格後は4着→3着→3着→2着→1着とレースごとに良化してきており、前走のオータムリーフスステークスでは後方から前を行く馬をまとめて面倒をみて圧勝という内容だった。今回が初の重賞挑戦となるが、中山のダートコースは「2-2-1-1」と得意なコース。中山なら好勝負は必至と言えるだろう。

ニットウスバルにとって今回は格上挑戦ということで相手が更に強化されるが、メンバーを見渡しても大きく抜けた馬はおらず、人気が割れそうなメンバー構成となっている。大きな能力差はそこまでないと思っても良さそうだ。前走から中1週と間隔は短いが、これまで強行ローテーションでレースに使われてもいないし、状態良化の今は逆に挑戦するタイミングとしては絶好のタイミングではないだろうか。

中山のダート1200mは、2コーナー奥の芝コースからスタートし、3コーナーまでの距離は502mと長め。芝からダートコースへ入ると急な下りが始まり、その後緩やかになるもののゴールの200m手前までは下り続けるため、芝スタートということも相まって前半のラップは速くなりやすい。今回は前で競馬をしたい馬も多いので、ペースは流れそうな気配がある。下級クラスでは圧倒的に逃げ・先行馬が有利となるが、クラスが上がるにつれてその傾向が変わっていく。G3のカペラステークスになるとその傾向も薄れていくのではないだろうか。そうなると、堅実な末脚が武器のニットウスバルにとっては展開が向く可能性が高い。

今年に入って6戦して掲示板を外していない安定感のある末脚は素直に評価しても良いだろう。どんな流れでも自分の脚は必ず使ってくる馬なので、その安定感はこの馬の魅力の1つ。前走は馬群を捌く競馬も披露し、間違いなく馬は成長している。展開的にも後方からの差しが有利な展開になる可能性は高そうで、この勢いのまま重賞初制覇も十分にありえる一頭だと感じる。