【有馬記念2017予想】昨年の経験を活かし、ヤマカツエースが池添騎手に有馬記念4勝目のクリスマスプレゼントを!

なぜか12月28日に新G1となったホープフルステークスが行われますが、1年の競馬を締めくくるレースとして有名な有馬記念がクリスマスイブの12月24日に行われます。

何と言っても、今年の中長距離G1の中心となり天皇賞春秋連覇に大阪杯を制したキタサンブラックでしょう。ここが引退レースとなるだけに、勝って引退!としたい気持ちは厩舎関係者及び北島オーナー、武豊騎手、キタサンブラックのファンもみんな思っていることでしょう。しかし、みんなが勝ちたいG1、みんなが勝ちたい有馬記念です。そう簡単には有終の美は飾らせてくれないでしょう。

今年大活躍のミルコデムーロ騎手は3歳馬スワーヴリチャードで2017年のG1・7勝目を狙っているでしょうし、世界No1ジョッキーのボウマン騎手、大活躍馬主の佐々木オーナーのジャパンカップ馬シュヴァルグランもG1連勝に準備万端でしょう。その他にも、宝塚記念を勝ったサトノクラウンは天才ムーア騎手でグランプリ連覇を狙ってるでしょうし、同期の怪物牝馬ミッキークイーン、ルージュバックの牝馬勢も牝馬の切れ味で有力牡馬達を差し切りたいでしょう。他にも有馬記念が得意のステイゴールド産駒のレインボーライン、お父さんが勝っているマンハッタンカフェ産駒のシャケトラ、札幌記念の覇者サクラアンプルールなど多種彩々の好メンバーが揃いました。

去年4着の経験を活かし、今年リベンジVを狙うヤマカツエース!

そんなその中でも今回注目しているのはキングカメハメハ産駒のヤマカツエースです。ヤマカツエースは昨年4着と好走し、今年も大阪杯で勝ったキタサンブラックの3着とG1クラスのレースで差のない競馬を続けています。ただ、この秋は天皇賞11着、ジャパンカップ8着といまいち結果がでていません。

しかし、改めて昨年の4着のレースを振り返ってみると、やはりどうしても今年も期待したくなってきます。昨年の4着は中距離路線を歩んでいたヤマカツエースとしては距離の心配をしながらのチャレンジだったと思います。そのため、折り合いに注意し、いつもより後ろ目の競馬をしたのだと思いますが、ラストの直線では馬の間を縫うように一度外に出して少し前が詰まると内に切り替えて追い上げてきました。その時の上り3ハロンは35.1で出走馬中最速タイムでした。この時、上りが2番目がアルバートの35.3、そして3番目が勝ったサトノダイヤモンドの35.5でした。後ろから追い上げたこともあって上り時計が速くなるのは当然としても、1~3着馬の馬の全てが4コーナーの位置取りが2,3番手だったようにスローペースで前に有利だったことを考えると、4着に追い上げてきたこと自体優秀ですし、この時2着だったキタサンブラックの上り時計は35.8だったことと比較すると、0.7秒も速いということは、まず距離の心配はないでしょうし、ペースが速かったらもう少し差を縮めていた可能性もあるのです。

となると、この距離・条件が2回目となる今回は、昨年よりも前目の競馬が可能となるでしょうし、今回枠も昨年の4番枠から1番枠と内枠が当たりました。昨年より少し前目からラストの直線で昨年の末脚を発揮すれば、キタサンブラックをはじめとした有力先行馬達を差し切ってしまうことも十分考えられるのです。さらに鞍上の池添騎手と言えば、これまで有馬記念3勝というグランプリジョッキーです。中山2500mの有馬記念の勝ち方を熟知している騎手です。昨年の経験と末脚を今年に活かしてくれるに違いないでしょう。

ということで、今年の有馬記念はキタサンブラックのラストの走りに注目しつつ、昨年の末脚が優秀だったヤマカツエースが池添騎手に有馬記念の4勝目をクリスマスプレゼントしてくれることに期待して観戦したいと思います。