【東京大賞典予想2017】12年ぶりの地方所属馬Vとなるか?地方競馬の“エース”が2017年最後のG1に挑む!
正真正銘今年最後のG1「東京大賞典」がいよいよ本日大井競馬場で開催されます。中央の有馬記念やホープフルステークスを最後に締めた方も多いと思いますが、このレースで今年の競馬を締めるというファンも少なくないでしょう。
今年はG1に昇格されたホープフルステークスが年末の祭典レースの仲間入りを果たしたことで、東京大賞典の売上に大きな影響が出ることが懸念されており、地方競馬としては何とかこちらのレースも盛り上げたいところでしょう。しかし、ここ11年は中央勢が連勝しており、中央開催が終わったあとのレースでも幅を利かせている始末です。なんとか地方所属馬には意地を見せてもらいたいところですが、レベルの高い中央の強豪相手に土をつけるのはそんな簡単なことではないことくらい地方勢の陣営も重々承知していることでしょう。
地方所属馬が優勝したのは2005年のアジュディミツオーが最後です。馬券に絡んだのは2014年のサミットストーン3着が最後で、その前が2010年のフリオーソ2着、さらにその前が同じくフリオーソで2007年に2着に入着しております。アジュディミツオーが優勝してから現在までで馬券に絡んだ地方所属馬はこの3頭のみ。
フリオーソとサミットストーン、そして最後に優勝したアジュディミツオーの3頭に共通していることは、全て「船橋所属の馬」であるということ。地方勢の活躍に期待するなら、唯一中央勢とわたり合えている船橋所属馬に注目するのが良さそうですね。
地方競馬のエース「ヒガシウィルウィン」が、中央ダート界のトップホースたちに挑む
今年東京大賞典に出走する船橋所属の馬はヒガシウィルウィン(牡3、船橋・佐藤賢二厩舎)の一頭のみ。今年の東京ダービーを優勝し、地方勢としては実に7年ぶりにジャパンダートダービーを制した南関東2冠馬です。まだ3歳と若く、これからの地方競馬を担っていくエースとして地方競馬界で一目置かれる存在です。
前走の浦和記念では約4ヶ月の休み明けの中で、初の古馬ダートグレード競走に挑戦するかたちとなりました。川崎記念の勝ち馬オールブラッシュや中央重賞3勝の実績があるクリノスターオーといった強豪古馬が相手と決して楽な条件ではありませんでしたが、4コーナーでは外から2頭のライバルに一度は交わされながらも直線手前で差し返しての2着と、根性のある競馬を見せてくれました。
今回は中央のダート界のトップホースたちと初対決ということでメンバーの格もグッと上がりますが、古馬の強豪相手でも物怖じしないハートを持つヒガシウィルウィンならあるいは・・・と期待をしたくなるのは筆者だけではないはずです。一度使ったことで状態は前走より上積みがありそうですし、大井はこれまで4戦して連(2着内)を外したことがない得意な舞台です。
ヒガシウィルウィンは一矢報いることが出来るのか、年内ラストはこの馬に熱いご声援を送りたいと思います。