【注目新馬】ノンコの夢を継ぐものが今週東京競馬場に見参!
今週の根岸ステークスは、先週の東海ステークス同様にフェブラリーステークスの前哨戦に位置付けられているレースです。こちらのレースにノンコノユメが登録しています。ジャパンダートダービーを制覇し世代の頂点に立ち、2016年の帝王賞で1番人気の2着に敗れて以降は6戦走って3着内にも入れず、ただいま迷走中といったところ。
3歳でジャパンダートダービーを制したのち、古馬相手の武蔵野Sまで連勝した時にはどこまで登りつめるのか、ファンの期待も大きかったかと思いますが、気性難からの去勢手術に、前述の連敗と続き、ノンコの夢は叶わずに終わってしまうのだろうか、と思っていたところに次なるノンコが登場しました。
母はノンコではなく、シーニーンガールから生まれた今年3歳になるプリンセスノンコ。オーナーはノンコ、ノンコノユメと同じ山田和正オーナーで、父はOrb、母の父はSpring At Lastです。父も母父も共に日本ではあまり知られない種牡馬ですが、父Orbは2013年のケンタッキーダービー馬で、プリンセスノンコは初年度産駒の世代になります。
そして母のシーニーンガールもまたアメリカのダート2勝馬ということで、アメリカの競馬ファンから見れば垂涎の良血統が日本で見られるという未知の魅力もあります。日本ではダートより芝の方が高額賞金レースも多いため、ダート血統でもデビューは芝で試してからというケースが少なくありませんが、プリンセスノンコはデビューからダートを選択してまいりました。
今週27日(土)東京競馬場で、ダート1600mの新馬戦へ、ルメール騎手を鞍上に迎えて出走を予定しています。前回除外による優先権を持っているため、特に問題が起きなければ今週末には府中で会える段取りです。
昨年末から入念に併せ馬を消化し、幸か不幸か除外となったことでさらに調教も進んでいます。ノンコノユメも管理している美浦・加藤征弘師による調教でのコメントからは、期待もしっかり伺えます。牝馬にしてはやや大柄な460kgでのデビューとなる模様ですが、ダートですので馬格があることは歓迎したいところ。
馬名の由来は「王女+冠名(人名より)」ということで、今後はノンコが冠として定着してゆくのでしょうか。ノンコとの血のつながりこそありませんが、兄妹?姉妹?のような関係のノンコノユメも根岸S参戦で東京にいますので、週末はノンコ軍団2頭に出会えるチャンスです。