【クロッカスS予想2018】ローズキングダムから大物誕生なるか?
キタサンブラックが他の強豪たちと一線を画す点は、父がディープインパクトでも、キングカメハメハでもなくブラックタイドだったというのは非常に大きかったのではないかと思います。オーナーが演歌の大御所・北島三郎さんだったというのもイロモノとして目立つ要因にはなりましたが、こと競走馬自身という問題に絞るとこの要素は大きいことでしょう。
やはりレアな血統から突然変異的に強い馬が出てくるシーンなどは競馬ファンにとって見どころの1つとなるものです。今回はそんな可能性を秘めた馬アンブロジオをご紹介いたします。土曜東京10レースの3歳オープン・クロッカスステークスへ出走を予定しています。新馬戦では惜しくも勝ちを逃しましたが、ここまで3戦全てで連対を外さず2勝を上げています。
鞍上は前走から継続してルメール騎手、生産も白老ファームでオーナーは正月重賞3連勝を成し遂げたシルクレーシングということで、レアどころか活躍馬の王道とも言えるアンブロジオですが、父は昨年から産駒デビューの新種牡馬ローズキングダム。デビュー仕立てとは言え、これまで32頭が出走し勝ち馬が2頭はお世辞にも順調とは言い難い成績です。生産から上場までの段階である程度は覚悟されていたのか、このアンブロジオも募集価格1500万円と安めの設定でしたが、思いがけずリターンの大きな投資になる可能性もあります。
今回の登録メンバーを見渡すと、追い込みのムスコローソ、ヒシコスマーあたりが怖いところですが、2, 3番手で競馬をしたいアンブロジオの強力なライバルになりそうな逃げ馬は見当たりません。それならいっそ自身が逃げてもいいくらいのメンバー構成ですが、そこは鞍上の判断次第でしょう。今年の勝ち数では関西だけで見てもデムーロ、武豊騎手に大きく遅れをとっているというのも鍵かもしれません。
3歳のこの時期、この距離となると大目標はひとまずNHKマイルカップとなるでしょうか。となると、トライアルレースではないので勝たないとあまり意味がなく、2着も3着も本賞金には影響がないだけに、ぜひ勝って早めに本番に向けた備えが出来るようにしておきたいところです。