【高松宮記念予想2018】今年は牝馬か?スプリント路線で頂点狙うレーヌミノルに期待
今年も多種多様なメンバーが顔を揃えた高松宮記念。今週からいよいよ本格的に春のG1シリーズがスタートします。
中京の1200mは直線が短く坂もなく、差し追い込み馬は4コーナーで5,6番手以内には上がってこれないと好走は厳しいというようなコース形態です。高松宮記念はとくにG1戦ということも相まって、好位置を取るために先行争いが激化しやすい傾向にあると言っていいでしょう。スローになる可能性ももちろんありますが、電撃の6ハロン戦がスローペースで行われることは稀で、平均からハイペースで流れやすいというのは一つの傾向として意識しておきたいところです。
今回注目しているのは、昨年の桜花賞馬のレーヌミノルです。3歳時に菊花賞を制してからは勝利から遠ざかっておりますが、大崩れはしておりません。前走のオーシャンSでは6着に敗れるも、内容的にはそこまで肩を落とすような内容ではありませんでした。2歳以来となる1200m戦で、ハイペースの中で2番手追走し、荒れている内を通りながらも最後まで失速せずに勝馬と0.1秒差の6着は決して悪い内容ではありません。
2走前の阪神Cでも7着に敗れておりますが、高速馬場に近い馬場で得意の鋭さが発揮できない状況でした。昨年秋のマイルCSでは一線級の牡馬相手に4着と大健闘をしておりますし、もともと持っているスピードセンスは非凡な物がある馬です。左回りも苦手そうには見えませんし、好位に付けて、前が苦しくなった時に抜け出しを図るこの馬の王道パターンの競馬が出来れば、最後は見せ場を作ってくれるのではないでしょうか。
改修後の高松宮記念のレースを振り返ってみると、最初の2年は外差し・追い込みが好走し、残りの4年のうち3回は馬場が重くなっております。良馬場と発表されている2016年も前週までは荒れに荒れておりましたが、集中に草刈りが行われ、近年稀に見るほど固い馬場となってしまいました。中京では珍しい超高速馬場となり、レコードが連発するという現象が同週は多発しました。
2016年の馬場高速化については当日に騎乗していた騎手からも馬場の固さについて多くの指摘があり、馬場の手入れに関しては運営も慎重になっているに違いありません。今週は前半は雨の日が続きますが後半は晴れとなっておりますのでさっさと水はけは出来そうです。良馬場開催となりそうですが、週末の馬場状態はしっかりチェックしておきたいところです。ある程度パワーが必要な馬場となっていればレーヌミノルにとってはさらに条件良化となりそうです。約2ヶ月の休み明けで外枠、良馬場と条件がそこまで良くなかった前走で勝馬と差のない6着なら、上昇が見込める叩き2戦目は好勝負が期待できるのではないでしょうか。