【JRA弥生賞2023】好条件サイン満載!〝確勝級〟の力を持った馬とは?

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今週はいよいよクラシックの皐月賞へ向けたトライアルレース「弥生賞ディープインパクト記念」が開催。主役は皐月賞と同舞台のホープフルSで2着だったトップナイフが最有力か。

昨年のホープフルSは4F目以降に12秒台後半のラップが連続するスローペース。同型を制してハナを奪うと、前半1000m通過は61秒5のスローペースに落とし、後ろの馬は手のひらで遊ばれたようなかたちとなった。鞍上の横山典弘騎手の好騎乗が光ったレースではあったが、ここまで楽なペースとなったホープフルSは珍しかった。鞍上の好騎乗に展開面と条件がハマった感もあるが、4着だったファントムシーフは次走の共同通信杯を先行して勝利しており、レースレベルも評価できる。

本番の皐月賞はテンから坂があり、2F目のラップが早くなる傾向にある。先行馬にはタイトなレースになりがちだ。速い流れではどうかという懸念があるトップナイフにとって皐月賞の舞台は現時点で評価し難いところがあるが、ことトライアルの弥生賞においてはスローからミドルペースがお決まりだ。道中は一旦しっかり落ち着いて、徐々に加速していくという展開が目立つレースである。となればトップナイフの先行力はここでは大きな武器になる。今回はさすがにマークが厳しくなりそうだが、非凡な勝負根性は京都2歳Sで証明済み。ハナなら簡単には止まらないだろう。

また、ホープフルSで差して3着に食い込んできたキングズレイン、若駒Sを制した末脚魅力なマイネルラウレアが同レース回避を発表。相次ぐ有力馬の回避で相手は手薄という状況ならなおさら競馬もしやすいだろう。

キャリアはメンバー最多7戦の叩き上げで、すでにコース実績もあり、横山典弘騎手とのコンビも今回で5戦連続。豊富な経験や舞台への高い適性が大いに活きてくるはずだ。減点材料は極めて少なく、好条件が揃いに揃ったここは素直に確勝級と考えるのが妥当か。