【JRA弥生賞2023予想】展開利大の“穴馬”で勝負だ!

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今週の中山競馬場ではクラシック第一弾となる皐月賞のトライアル「弥生賞ディープインパクト記念」が行われます。ここ10年は一番多い年でも13頭と近年は少頭数となることが多いレースですが、昨年の勝馬アスクビクターモアが菊花賞を制し、2着のドゥデュースがダービー馬となり、一昨年の勝馬タイトルホルダーも菊花賞を制するなど、出走頭数は少なくても上位馬はクラシックで活躍できる素質馬が揃う一戦であることは確か。今年も出走頭数10頭ながらも、クラシックの主役候補の登場が期待されます。

中でも注目したいのは、キズナ産駒のアームブランシュです。ダービー馬のキズナを父に持ち、母父もキングカメハメハですから血統的にはクラシックで活躍してもおかしくない1頭です。

今回同馬に注目したのは、“展開利”が見込める可能性が高いという観点からです。出走頭数10頭で直線の短い中山競馬場は、基本前残りになることが多い条件。今回の出走馬を見渡すと、前走で逃げ・先行していた馬が多く揃っています。前走で逃げれず大敗したグリューネグリーンは今回は本来の前目の競馬をしてくるでしょうから、少頭数の割に位置取りが後方の馬にもチャンスがでてきそうです。

皐月賞への切符を掛けたレースなだけに、レベルの高い熾烈な権利争いになってくるなら、より厳しいペースになる可能性も高くなります。後方待機の馬にチャンスがありそうな展開面と勝負を掛けた厳しいペースになりそうな今回、メンバーの中で唯一と言っていい後方待機策の馬であるアームブランシュ。伏兵的な立場での参戦となりそうな今回は、気軽に思い切った勝負ができることでしょう。

前走の葉牡丹賞こそ差し届かずの9着と大敗していますが、新馬戦、未勝利戦とともに33秒台の末脚を発揮していますので、展開利が見込める今回は、前走とは違った結果を出してくれることでしょう。

ということで今年の弥生賞は、少頭数でも後方待機策にチャンスがありそうな展開でアームブランシュが、展開利を活かしてクラシック路線への切符を獲得してくれると予想します。