【JRA】期待の新種牡馬カラヴァッジオ、重賞初勝利が弾みとなるか?
先月26日に行われた阪急杯は、ここがオープン初挑戦だった栗東・安田隆行厩舎所属の4歳牡馬アグリが重賞初勝利を成し遂げる結果となりました。
今年から日本軽種馬協会で種牡馬生活を送る父カラヴァッジオにとっても初の産駒による重賞制覇となっています。
現段階で出走頭数4頭と少ないのはありますが、産駒唯一の勝ち上がり馬が重賞を勝利するまでに育ち、1歳時のセレクトセールで1億円超えの高額で落札された大器がようやく花開いた印象もあります。持ち込み馬とはいえ父カラヴァッジオにとっては今後の種牡馬生活の大きな影響を及ぼす1勝と言えるでしょう。
ノーザンファームによる生産が影響して価格が上がった面もありますが、日本では未知数な部分も多いカラヴァッジオ産駒に1億円の値がついたのは、結果的に先見の明があったと言わざるをえません。
父系はスキャットダディの血統で、日本ではミスターメロディがいるように芝短距離路線で活躍する下地はすでにあったものと思われますが、母系をみるとなじみのない血統が多く入っており、サンデーサイレンス、キングマンボ系の繁殖牝馬がやや多くなっている日本の競馬界にとっては、新たな血を入れるという意味でも絶好の血統背景といえます。
血統面では芝短距離のスピード競馬に対応できることは証明済みで、今後アグリが高松宮記念出走で上位入線を果たせるようなら、さらに種付けの人気が加速しそうなだけに、アグリの活躍にも注目して応援したい種牡馬ですね。