【オークス2018予想】先行力が魅力のランドネ、苦戦中のスイートピーS組から錦を飾れるか?
オークストライアルの1つ、スイートピーステークスで完勝してオークスに臨んでくる米国産馬ランドネ。優先出走権は取ったもののクラシック登録がなかったため、オーナーが追加登録料を払っての出走だけに本気度合いも一際高いはずだ。
ここまで通算4戦2勝で、忘れな草賞では2番人気を背負って8着惨敗と安定感にはやや欠けるが、デビューが今年の2月中旬と少々遅いこともあり、1戦ごとの伸び代も大きいだろう。ただ、スイートピーS組の本番勝利への道筋は非常にか細く、2006年の名牝カワカミプリンセスまで遡らないといない。それでもまだ前例があるだけマシかもしれないが、オークス馬への壁はそれなりに高いというのが現実だろう。
そんなランドネのセールスポイントは、中距離レースなら逃げも出来るだけの高い先行力と、前走で見せた上がり33秒台も出せる瞬発力にある。
血統は父がBlame、母父がA.P. Indyとマル外らしく日本ではあまり見ない構成。母父はともかく、Blame産駒は日本ではまだ6頭しか走っていないため馴染みがないのは仕方ないが、タフなレースに滅法強いRoberto、Kris S.の流れをくんでおり、日本の中長距離には対応出来るだけの素地はある。また、昨年の仏オークス・ディアヌ賞を制覇したSengaがランドネと同じく父Blameと母父A.P. Indyという血統構成であり、日仏の違いはあるがオークスとの相性は示されている。
本番ではスイートピーS時の鞍上である戸崎騎手ではなく、内田騎手に乗り代わる予定だが、先行力のあるランドネには、追ってしぶとい内田騎手は合うタイプでもある。前哨戦勝利とは言え、状況的に人気は背負わないだけに、気負う必要は全くなく、思いがけない大駆けの可能性に賭けるのも悪くない。