【JRA中京記念2023】波乱の多い夏のG3!一発あるとすればこの穴馬だ!

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夏の中京競馬のラストを飾る重賞は、サマーマイルシリーズ第2弾の「中京記念」だ。2020年には330万馬券が飛び出す大波乱の決着となるなど、波乱傾向は強めだ。伏兵の台頭には十分に期待したい一戦である。

今回も魅力的な伏兵が多数出走するが、中でも注目しているのはセレクトセールで5.8億円で競り落とされた高額馬のアドマイヤビルゴだ。

デビュー前の期待とは裏腹に重賞は【0-0-0-5】と通用せず、今年初戦の前走谷川岳Sでも最下位の14着に敗れるなど、6歳となった今年も結果は出せていないのが現状だ。重賞は2021年12の中日新聞杯(10着)以来と久々で、重賞未勝利のまま終わりたくないここは何としても勝利をもぎ取りたいところ。

昨年の秋初戦、ポートアイランドSでは中京マイルを先行して3着に好走。続くカシオペアSでも阪神1800mを逃げ切って快勝するなど、リステッド2戦で連続好走と高いクラスで力は示している。とくにカシオペアSは、後に香港G1のクイーンエリザベス2世Cで2着に好走するプログノーシスよりも1kg重い斤量を背負いながら勝ち切る強い内容だった。

それだけに、前走の谷川岳Sは好ましくない負けっぷりだった。好位からの競馬は普段通りも、馬群で失速して見せ場なく敗退と、個人的にはもう少しやってほしかったところ。とは言え、前走は約6ヶ月の休み明けで、馬体もプラス14kgとやや太め残り。60kgと斤量は酷で、重馬場にも苦しんでと条件が悪かったということもある。レースの内容的にはただまわってくるだけといった具合で、調教代わりの一戦という見方もできよう。

叩き2戦目で上昇してくるタイプなだけに、ここでパフォーマンスを上げてくる可能性は十分にある。ベストの1800mよりも1F短くなるが、直線の長さで相殺は可能だろう。メンバーも十分通用する相手で、脚質的にもスローとなりそうなメンバー構成。展開面も向いてきそうなここは久々に上位争いを演じてくれるのではないだろうか。

妙味は間違いなくたっぷり付いてくるだけに、おさえておきたい1頭だ。