【小倉サマージャンプ予想2023】断然人気テーオーソクラテス✕小坂忠士騎手の不安材料とは?
夏の小倉は折り返し。土曜の重賞は夏の障害G2「小倉サマーJ」が開催。
過去10年のデータ・傾向を見ると、「1番人気」は【6-2-0-0】で連対率80%と好成績。最も評判の高い馬を軸に馬券を組んでいくのがセオリーと言って良い。
今年の主役候補は、前走の中山グランドジャンプ・4着から参戦するテーオーソクラテスだ。
4歳の秋に障害に転向し、以降は12戦5勝と安定した成績を残している。前走の中山グランドジャンプこそ4着だったが、昨年12月からオープンクラスで目下3連勝を果たし、ここ1年で着実に障害馬として力を付けてきた。
鞍上はここまでの障害レース12戦全てで手綱を握ってきた小坂忠士騎手。障害重賞は12勝と好成績を残しており、ここまでこの馬を成長させてきたのはこの騎手の手腕のおかげでもあろう。昨年6月にJRA障害通算1000回騎乗を果たした時の馬もこの馬だった。小坂騎手にとっても思い入れの強い馬であるはずだ。前走はさすがにG1の壁に跳ね返されたが、メンバーの格が一気に落ちるここはチャンス十分と言って良いだろう。
とは言え、前走の騎乗内容については個人的には納得のいかない部分もあった。G1の大舞台で4着なら一見評価できる順位だが、道中突きすぎたもあってか最後は脚が残っていなかった。最後の直線では騎手も追っておらず、人馬ともに力尽きてしまったようにも見えた。タラレバになるが、スローに落としていれば結果は違っていたかもしれないと思わせる内容でもあったと言えよう。
道中突いて外に振り、距離も長く走った中で4着ならむしろ負けて強しの内容だったとも捉えられるが、同じようなミスがあればここでも取りこぼす可能性はあるだろう。
もう一点、舞台が“夏の小倉”という点も不安材料となる。この馬は平地の頃から夏は走っておらず、夏場のこの時期はどうなのかという不安はある。また、間隔が比較的短い時に好走しており、休み明けは走らないという傾向も見られる。
逆に同じく上位人気に推される可能性が高いアサクサゲンキは夏の小倉を得意としており、舞台適性や時期はこちらの方が向いている。
実績や勢いを考えればここはテーオーソクラテスが最上位と言えそうだが、休み明けの夏の小倉でしっかり能力を発揮してくれるかどうか。軸としての信頼度はまだ高そうだが、勝ち切れるかどうかの判断は慎重に決めたいところだ。