【セントウルステークス】連対率100%の“1番人気”は今年も買いか?

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今週はサマースプリントシリーズの最終戦であるとともに、スプリンターズSの前哨戦となる「産経賞セントウルS」が開催。

過去10年で1番人気は【7-3-0-0】で連対率100%となっており、さすがに1番人気は逆らえないデータとなっている。今年1番人気に目されるのは、16年の同レースの覇者であるビッグアーサーとの父子制覇がかかる素質馬、ビッグシーザーが最有力。

昨年9月に未勝利戦を快勝すると、今年2月のマーガレットSまで1200m戦を破竹の勢いで4連勝。続く前走の葵Sでは3着に敗れたが、絶好のスタートを決めて逃げ切った勝ち馬のモズメイメイを素直に評価すべき一戦で、ビッグシーザー自身も好位から良い脚を使って伸びており、0秒1差と差も僅かだ。3歳春という時期に1分7秒2で走れているのは好感が持てるし、先々も期待できる走りであった。

秋へ向けて充電期間に入り、夏はしっかり休養に当てた。始動戦のここで古馬を撃破し、G1スプリントの大舞台へと駒を進めたいところだろう。

とは言え、不安材料も少なくない。まず、前走の葵S・3着は善戦だったが、後ろでマークされていたルガルに差されてしまったのは評価を下げたいポイントだ。最後の直線における末脚のスピード力勝負で、ルガル相手にはこの追い比べを制してもらいたかった、というのが個人的な意見だ。

ピッチ走法で器用に立ち回れるタイプで、大崩れのない安定感は強みだが、“爆発力”という点においては少々物足りないところがあり、混戦ムードの重賞戦だと善戦止まりに終わってしまうというパターンも十分にありえるだろう。

今回は開幕週の阪神1200mということで、前が残りやすいレースでもある。外目の枠を引いた際には見直す必要があるが、前走の京都1200mからはコース形態的には走りやすくなるはず。勝ちきれるかどうかは慎重に判断する必要がありそうだが、前目から安定した先行力で残してくれる可能性は高いのではないだろうか。