田辺騎手、フリーで可能性広がるか

小西一男厩舎所属の田辺裕信騎手(31)が、2月1日付けでフリーとなることがJRAより発表された。田辺騎手はデビュー時からこれまで小西厩舎に所属しており、所属の変更はこれが初めてとなる。

田辺騎手は通算重賞勝利数は18勝。一昨年2014年のフェブラリーS優勝しG1初勝利をおさめ、今年も先月の16日に愛知杯を制し早々に重賞を勝利した。騎手としてはフリーになっても十分やっていける実績の持ち主であろう。フリーになった後にどう成績が変わっていくのかが気になるところだ。厩舎に所属していれば乗馬には困らないが、毎回有力馬に乗れるとは限らない。これからは関西へも気兼ねなく行けるだろうし、騎乗する馬の可能性が広がるという意味でも今後の騎乗に期待したい。さらに田辺騎手は腰痛症を抱えており、厩舎に所属していると調教に多く乗らなくてはならないのでフリーの騎手よりも腰への負担は大きかったであろう。今後は調教で騎乗する機会が減ることでいくらかは腰への負担も減り、騎乗の質も上がっていくのではないだろうか。フリー騎手となり心機一転で今年は大きな飛躍を遂げることはできるだろうか。いずれにせよ今後も彼が騎乗するレースには注目していきたい。