競走馬や種付けにみる値段の高さと社台グループのしたたかさ
2016年2月7日きさらぎ賞が京都競馬11Rで行われた。このレース断然の1番人気支持されたサトノダイヤモンドが快勝した。同馬はセレクトセールで2.3億円で取引された高額馬。社台グループは、直轄の一口馬主クラブ、サンデーレーシング・社台レースホース・G1レーシングに有力馬を送り込む事が多い。サトノダイヤモンドも総額1億5千万の40口で募集してもおかしくない。しかし、社台グループはサトノダイヤモンドをセレクトセールにだした。そして、2.3億円で落札された。社台グループからしてみればしてやったりだ。
サトノダイヤモンドのセリはみるみるうちに金額が高騰していった。社台グループにしてみれば、セレクトセールに出してどれくらいの高値をつけるのか?これを試せるのだから、社台グループの層の厚さが異次元であることがわかる。2億円前後は行くと判断してセレクトセールに出したのは間違いない。幾ら、サンデーレーシングや社台レースホースが格式高い一口馬主クラブといえども流石に2億円で募集するわけにはいかない。せいぜい、1億5千万が上限とみるのが、正しい見方ではないだろうか?そこらへんが社台グループのしたたかな一面である。
当然、5000万円の価値がある馬は一口馬主クラブに庭先取引する際は、8000万円位で取引する。これで1頭で3000万円の利益は出る。実際にかかる費用は種付け料金と繁殖牝馬の徹底した健康管理である。しかし、社台グループはあらゆる種牡馬がいるので、種付け料に関しては基本0である。他の生産者が高い種付け料金を支払って種付けを依頼するのとは訳が違う。すべてが自前で出来てしまう強みは、社台グループだけ。勿論、他のオーナーズブリーダーも自前で出来るが、頭数が全く違う。社台グループは100頭以上。そして、種牡馬レベルも超一流である。
この辺りは他の追随を全く許さない。社台グループのしたたかさはこの辺りにもある。恐らく今後、社台グループを超える組織が日本に現れる事はないだろう。