【エルムステークス2018予想】札幌で唯一3勝しているモンドクラッセが穴を開けるか？！

夏の北海道で行われる唯一の中央競馬ダート重賞「エルムステークス」が日曜日に行われます。夏の北海道の名物重賞なのですが、エルムステークスに臨んでくる路線が多種彩々なこともあって、予想がかなり難しいレースでもあります。

例年、前走が函館競馬場で行われるマリーンステークスの馬が多いものの（今年も4頭）、距離は同じでも競馬場が違いますし、それ以外でも船橋、盛岡、大井と言った地方競馬場を叩いて臨んできた馬がいれば、中京、福島、中山、阪神と中央競馬場から臨んでくる馬と、全部で8種類もの競馬場のレースを使ってエルムステークスに出走してきている訳ですから、前走成績がなかなかアテにならないといったところがあります。

そんなこともあって、今回は前走というよりはキャリア全体を見て選ばせていただきました。ということで今回注目している馬はモンドクラッセです。

モンドクラッセは、もともと逃げ先行脚質で勝利を重ね札幌競馬場でも3勝と今回の出走馬の中で一番札幌競馬場で勝っている馬です。その実績に加え、2年前のエルムステークスでも3着に来ていたこともあって、昨年のエルムステークスでは3番人気に推されましたが結果は10着と大敗しました。

そのあたりからスランプ状態になり、エルムステークス以後も6戦して最高着順が6着と一度も馬券圏内に入れなくなっていたのです。短距離路線へ変更したり、ダートで追い込んでくるという脚質転換を図るなど、陣営は復活のきっかけを作ろうと試行錯誤しますが、それでも結果はでませんでした。

そのスランプ状態のまま約4か月の休みを挟み、今回3度目となるエルムステークスに出走してきました。メンバーを見てみると、前走中京競馬場1400mでレコード決着となったレースで先行したブラゾンドゥリスや、去年のエルムステークス3着のドリームキラリ、前走逃げて船橋競馬場で行われたマリーンカップを勝ったアンジュデジール、先行してマリーンステークス2着となったハイランドピークなど、有力な先行馬が多く集まったという印象です。

札幌のダート1700mは小回りで直線も短いのですが、先行脚質の馬が多いゆえに思わぬ乱ペースを起こす可能性は高そうです。そうなれば、もともと札幌競馬場を得意にしていて、現在脚質転換を図っているモンドクラッセに展開利が生まれてもおかしくないでしょう。

休み明けで体調が戻っていることもカギとなりそうですが、札幌の適性が高いモンドクラッセなら大変身もありうるのです。去年と昨年のエルムステークスでは上位人気に推されましたが、近走の成績からも、今年は穴馬という扱いになりそうです。それでも、札幌競馬場で唯一3勝している札幌大得意のモンドクラッセが、展開利を活かしてあっと驚かせてくれるのではないでしょうか？