キタサンブラック、種牡馬1年目は約130頭の牝馬と交配
2017年の有馬記念を制し、有終の美を飾って引退したキタサンブラック。現在は北海道安平町の社台スタリオンステーションにけい養されており、種牡馬としての新生活をスタートさせている。
初年度の種付け料は500万円と通常の初年度種付け料の相場が50万~200万円であることを考えると、かなり高額な金額がついたと言えるだろう。初年度で予定していた種付け頭数は150~200頭で、中には国内外のG1で7勝を挙げているジェンティルドンナの母ドナブリーニや、オーナー自身がフランスで買い付けたディステインなどがいる。
8月になり種付シーズンとされる2~7月も終わったが、社台スタリオンステーションの事務局の徳武英介氏によると、キタサンブラックの種牡馬1年目は約130頭の牝馬と交配を行ったという。予定していた150~200頭には届かなかったが、4月に牝馬がお尻を振った時に捻ったせいで生殖器に内出血を起こし、10日ほど種付けを休むアクシデントがあったことも影響したのだろう。大事に至るようなものではなかったが、一番牝馬が来る時期と重なってしまったため、10~15頭分くらい減ってしまったと徳武氏は語っている。
種牡馬としての仕事ぶりは問題なく、早ければ2021年夏には産駒がデビューすることになる。