【セントライト記念2018予想】菊花賞向きのゼーゲンに期待

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いよいよ秋のクラシック戦線が近づいてきました。月曜(祝日)の中山メインは、牡馬クラシックのラストを飾る菊花賞トライアル「セントライト記念」です。

ここ2年連続で皐月賞馬が参戦しており、昨年はアルアインが2着、一昨年のディーマジェスティは1着と好走しており、春の実績を証明した結果となっています。今年は皐月賞馬の出走はないものの、皐月賞で3着となったジェネラーレウーノや、ダービー3着のコズミックフォース、そしてNHKマイルで2着となったギベオンと、むしろ例年以上に春の実績馬が出走してきた印象もあります。

また、上り馬にも、無敗の3戦3勝でレイデオロの全弟であるレイエンダ、同じく無敗の2戦2勝で挑戦してきたゼーゲンといった注目馬も参戦してきていますので、ハイレベルなメンバーが揃ったと言って良いのではないでしょうか。

そんな中で、私が注目しているのは無敗で臨んできた上がり馬のゼーゲンです。

レイエンダは血統面からも申し分ないのですが、こと菊花賞と考えた時には、むしろゼーゲンの方が魅力的であると考えます。その理由は、ゼーゲンの「根性」、「馬体」、「走法」の3つにあります。

まずは根性ですが、3歳馬が菊花賞の3000mの距離を走るのには、つらい時でも頑張れるような強い気持ちが必要なのは間違いないところでしょう。ゼーゲンは、デビューが遅れて4月の未勝利戦が初出走となりました。未勝利なので、そこまで強い相手ではなかったのでしょうが、ゼーゲン以外の出走馬が全てレースを経験したことがある既走馬だったのにも関わらず、最後の直線では馬群を割ってきて勝利したのです。既走馬相手とは思えないほどの根性を見せてくれました。

そして馬体については、2走目となった札幌競馬場500万のレースで+8kgでの出走だったのですが、父であるディープインパクトよりも軽い442kgでした。その馬体重は、セントライト記念に出走する15頭の中で一番軽いのですが、菊花賞のような長距離戦は、そもそも体重の軽い馬の方が強いと言われています。最近でこそ、菊花賞など馬体重の重い馬も走ってしまっていますが、やはり歴代の名ステイヤーを見ると馬体重の軽い馬の方が活躍しています。

最後の走法ですが、父ディープインパクトは跳ぶように走ると言われており、とても440kg台の馬体重に見えないほどダイナミックさを感じさせる走りでした。ゼーゲンの走りも、そんなお父さんの走り方を彷彿とさせる部分があります。跳ぶようにという点では、まだそこまでではないものの、前走札幌でのレースでは、力の要る洋芝でほぼ最後方から外々を回ってきたのですが、直線に向いた時にはまるで跳んできたかのように一瞬で先頭に近づいてきて、直線で差し切って勝利しました。

今回のセントライト記念で最有力馬として一番注目されているレイエンダは、どちらかと言うとエンジンの掛かりが遅いタイプで、長い直線になってぐんぐん伸びてくる感じは、レイエンダのお父さんキングカメハメハを彷彿とさせます。中山競馬場で行われることを考えると、レイエンダよりもゼーゲンの方がより適しているように思われるのです。

ということで、今回は少々ゼーゲンの菊花賞においての見解となってしまった部分もありますが、その菊花賞への切符を確保してくれることに期待したいという意味も込めて、今回のセントライト記念、そして本番である菊花賞でも有力馬として出走してくれることを期待したいと思います。