【スプリンターズS予想2018】重馬場、距離、中山も問題なしのキャンベルジュニアに激走期待

さあ、今週から2018年の秋のG1戦線が始まります。まずは、電撃の6ハロン戦スプリンターズステークスです。

ただ、今年のスプリンターズステークスは、波乱の気配がぷんぷんしています。まず、一般的に競走馬の全盛期は4歳、5歳頃と言われていますが、今年は出走馬の中に4歳馬が1頭もいないという珍しい年齢構成となっております。

その代わりに7歳馬以上が6頭も出走しています。このことは、スプリント路線が悪く言えば世代交代できていない、良く言えばずっと同じ馬達が活躍している、ことだとも言えます。確かに、スプリントG1・3連続2着のレッツゴードンキ、スプリンターズステークス連勝中のレッドファルクスが有力馬ですし、10歳馬スノードラゴンも出走してきています。

これらの実績馬はもちろん実力もあるとは思いますが、G1路線のトップを続けていくことは簡単ではないでしょう。それならば、未知の魅力、あまりスプリント路線に実績のない馬の方に食指が動いてしまうというものです。

そこで今回注目しているのがキャンベルジュニアです。キャンベルジュニアは、デビュー以来マイル路線を中心に使われ、前走のキーンランドカップが初めての1200mでした。結果は、前残りの中、7番手から差してきての4着でした。デムーロ騎手の巧い騎乗も光ったのですが、展開次第で1200mも十分勝てる可能性があるということを証明してくれました。1200mが2回目ということでの上澄みは十分にあるでしょう。

この距離の2走目でいきなりG1というのは難しいとは思いますが、中山巧者である点は一つの魅力ではあります。連勝中のレッドファルクスやレッツゴードンキ、そしてキーンランドカップを勝利したナックビーナスなども中山は得意としておりますが、キャンベルジュニアもG1実績はないものの、中山のダービー卿で2年連続で2着ですから、そこまで劣るものではありません。

さらに、今回は残念なことに台風が接近しており、週末は雨による影響で馬場が重たくなる可能性は高いです。夏の豪雨被害の復興中なので、とにかく被害がないことを祈るところです。キャンベルジュニアの重馬場成績は決して良くないのですが、馬場が悪化すると、1200mでも時計的にはもっと長い距離相当になってしまいます。そうなると、心肺機能的に速い時間走れるスプリンターにとってはつらく、マイルなども走れる馬の方がいつもの感覚に近く、走りやすくなることもあるでしょう。そうなると、雨で馬場は重馬場必至という予報であれば、もともと長い距離を走っていたキャンベルジュニアにとってプラスになることは間違いないでしょう。

距離慣れ＋中山巧者＋重馬場で長い時間走る＝1200mより長い距離が走れる方がいい、ということで、キャンベルジュニアがスプリンターズステークスで激走してくれる可能性は十分あると考えます。重賞勝ちはなくとも、条件的には十分上位に通用するとみて、この馬から勝負したいと思います。