中山記念(G2)有力馬情報・イスラボニータ
今週の中山記念(G2)は、15年の皐月賞(G1)・日本ダービー(G1)を勝った、ドゥラメンテの復帰が注目を集めているが、同レースには、一昨年の皐月賞馬・イスラボニータも出走を予定している。13年の皐月賞を勝ったロゴタイプも出走を表明しているため、3世代の皐月賞馬が集うレースとなった。
イスラボニータは、常に安定して走るあたり、信頼性の高い馬である。14戦8勝2着2回という現在の成績だ。距離が長かった嫌いがある、13年・ジャパンカップ(G1)では、最終的に1.3差の9着に沈んだものの、直線半ばまで持ったままの手応えは個人的に今でもよく覚えている。
明け5歳となり、急激な上積みは見込めない年齢となってきたが、本来の力を出しきれば、中距離では上位争いは必至。昨年の中山記念は、1番人気に支持されながら5着に敗退している。原因は、やっぱり道悪の可能性が高い。
イスラボニータの1600~2200メートルの成績は【6-1-4-1】。唯一の着外が、稍重・1:50.7と時計がかかった去年の中山記念となる。休養明けの成績が【2-0-1-1】。叩き2戦目が【1-0-2-0】。割と稽古だけで仕上がるタイプだろう。
この馬の場合は、良馬場のマイル~中距離であれば、ローテーションはあまり気にする必要もないかもしれない。
昨年の秋は、毎日王冠(G2)7番人気3着・天皇賞・秋(G1)6番人気3着・マイルチャンピオンシップ(G1)1番人気3着と勝ち切るところまではいかないが、この馬らしい安定度の高いレースぶりで馬券圏内に入っている。
1着馬との着差は、全て、0.2差と展開次第でどうにでもなりそうな競馬。
明け4歳の天才2冠馬に、先輩皐月賞馬の意地を見せれるかにも注目してみたい今週の中山記念である。