【府中牝馬S予想2018】1800mの申し子カワキタエンカ、G1馬を抑えて逃げ切れるか?!

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古馬牝馬限定の「府中牝馬ステークス」が、今週土曜日のメインレースで行われます。

距離2200mのエリザベス女王杯、2000mの秋の天皇賞、1600mのマイルチャンピオンシップを狙ってくるG1級の牝馬が揃うレースなのですが、今年は残念ながら11頭と寂しい出走頭数となりました。

しかし、11頭中G1馬が4頭(アドマイヤリード、ジュールポレール、ソウルスターリング、ディアドラ)出走するのに加え、G1・2着が実に4回もあるリスグラシューも参戦してきたので、ほぼ半分の馬がG1クラスという非常にレベルの高いメンバーとなりました。

そんなハイレベルメンバーが集まった今年の府中牝馬ステークスで注目しているのは、G1実績は秋華賞の5着が最高のカワキタエンカです。

カワキタエンカはしぶとい逃げ馬で、3歳時には桜花賞で7着、秋華賞で5着といずれのレースも逃げ馬には厳しい展開だったのですが、その割に大敗せずにぎりぎりまで粘る競馬を見せてくれました。古馬となり、G3の中山牝馬ステークスを逃げ切って初重賞を制覇し、G3福島牝馬ステークスでも2着に入るなど、その粘り強さは古馬となっても健在です。

ただ、今回の府中牝馬は、最初に申しましたようにG1馬4頭に加え、ほぼG1馬と言ってもいいリスグラシューというハイレベルのメンバーに加えて、同じ逃げ馬クロコスミアが出走してきています。実績的には厳しいと言わざるを得ないところなのですが、それでも注目している理由は、カワキタエンカの1800mでのレース実績にあります。

これまでカワキタエンカは、1800mの距離に限って言えば6戦して3勝、2着3回とパーフェクト連対を果たしています。カワキタエンカのこれまでの全成績が「3-3-1-5」ということなので、逆に言えば1800m以外では連対をしていないのです。1800mはこの馬にとってベストな距離と言っても良いでしょう。今回のG1級の馬達は、1800mの成績も当然悪くないのですが、実績的にはそれ以外の距離で結果を出している馬ばかりです。そうであれば、1800mという条件であれば、G1級が相手でも好勝負は可能と考えます。

恐らく、1800mのG1がマイル並みにあったなら、カワキタエンカはG1馬になっていた可能性も決して低くはないでしょう。昔から、「1400mのG1があったらG1馬になっていた」と言われるような、G1にない距離適性に秀でた馬がいたものですが、そういう馬と同様カワキタエンカは1800mのG1があったら・・・と言う馬なのです。

1800mのG1がない以上、今回の距離で行われる府中牝馬はカワキタエンカにとっての最大の力の見せどころ。であれば、相手がG1馬であろうがなんだろうが、ここは負けるわけにはいかないでしょう。

ということで、今年の府中牝馬ステークスは1800mの申し子カワキタエンカが、G1馬より実績のある距離で逃げ切り勝ちを果たしてくれると予想して、同馬を本命視したいと思います。