大舞台での強さこそミルコ・デムーロの名手たる所以?
2月27日のアーリントンCをレインボーライン、2月28日の中山記念をドゥラメンテで制したM.デムーロ騎手は、この勝利でJRA通算500勝を達成するとともに、京都記念(サトノクラウン)→京都牝馬S(クィーンズリング)→フェブラリーS(モーニン)に続く、開催5日間連続での重賞勝利となりました。
M.デムーロ騎手の2月28日終了時点での成績を見てみると、1着28→2着21→3着18→4着14→5着10回。見事なまでに1着から5着にかけて、数字が小さくなっているがわかります。これはリーディング上位騎手全員に言えることですが、このバランスこそが、いい騎手の一つの目安であると言えます。
そしてもうひとつの目安が「総賞金」です。勝ち星をたくさん挙げてアピールすることも大切ですが、このクラスの騎手になると、勝ち星の多い少ないよりも、どれほど稼いでいるか。GⅠ1勝はそれ以外のレースを何十勝したって敵わない重みがあるわけですから、現在の勝ち星でのリーディング争いではなく、総賞金でのリーディング争い。これこそが本来の姿ではないでしょうか。
全国リーディング3位、関西リーディングでも2位につけているM.デムーロ騎手ですが、総賞金は6億7千万で断然のトップ。いかに大レースに強いかがわかる数字だと思いますし、今、日本で一番上手い騎手と思うファンも多いと思います。
ちなみに、M.デムーロ騎手の生年月日は、1月11日。「1番」が好きなのは、生まれ持っての性質なのかもしれませんね。