【菊花賞2018予想】4戦連続上り最速のグロンディオーズ、初のG1で末脚炸裂なるか
今週日曜はいよいよ3歳牡馬クラシックラストとなる「菊花賞」が京都競馬場行われます。
ダービー馬のワグネリアンは残念ながら菊花賞を避けてチャンピオン争いから脱落しましたが、皐月賞馬エポカドーロをはじめ、ダービーで13番人気ながら4着と好走し、前走神戸新聞杯でも2着となったエタリオウ、ダービー3着のコズミックフォース、ダービー5着から古馬相手の新潟記念を制したブラストワンピース、皐月賞3着でセントライト記念を勝ったジェネラーネウーノ、2歳G1のホープフルステークスを勝ったタイムフライヤーなどのクラシック路線組が揃い、ダービー馬不在もなんのその!といわんばかりの好メンバーとなりました。
クラシック組以外では、ラジオNIKKEI賞を勝利し神戸新聞杯でも3着となったメイショウテッコン、500万と1000万を連勝中のアフリカンゴールドやグロンディオーズ、古馬相手の1600万を勝利したグローリーヴェイズ、同じく古馬相手の1600万で2着と好走しているシャルドネゴールド、ラジオNIKKEI賞で2着で出走馬中唯一の連対率100%のフィエールマンなどが揃い、今年も好メンバーが集まりました。
そんな中で注目しているのは、現在連勝中のグロンディオーズです。
キャリアは4戦とフィエールマン(3戦)に次いで出走レース数が少ない馬です。ただ、その4戦ともが上り最速をマークしているように、堅実な終いの脚を持っています。クラシック戦線は本番もトライアルも出走しておらず、言ってみれば裏街道で上り最速で歩んできた馬が初めて表舞台に登場するかたちとなります。
前走1000万の信濃川特別では、古馬相手に2番手から上り最速で3馬身差で勝利しました。レースは出遅れ気味にスタートし、押しながら2番手に上り、そのままの位置取りから直線で抜け出しての勝利でした。スタート直後に脚を使ったのにも関わらず、上り最速をマークして3馬身差はなかなかの強い競馬です。そのレースっぷり自体何かしらの可能性を秘めている馬と言えるのですが、所詮は条件戦、クラシックG1戦線を戦ってきた馬とのレベル差が心配されるところかもしれません。
しかし、2走前の500万下のレース内容は、格上の相手でも十分に戦えると思わせてくれる内容でした。ダービーの前日に行われた2走前の500万戦では、ダービーと同じ条件である東京2400mを2分24秒4のタイムで勝利。翌日のダービーとの単純な比較では、勝ち時計がワグネリアンの2分23秒6ですから0.8秒劣っていて、時計で言えばダービー11着の同タイムとなります。
ただ、ダービーが残り400mを11.2→12.2と1秒遅くなっているのに対して、グロンディオーズのレースは残り400mを11.6-11.8と0.2秒しか遅くなっておりません。ダービーが2400mを目一杯走ったレースだったからこそ、ラストは力ぎりぎりなので時計が掛かった。それに対して、グロンディオーズのレースは2400mは目一杯ではなかったから、ラストでもそこまで力が落ちていない=余力があったと言えるのではないでしょうか。
となると、3ハロン延長される菊花賞では、ダービー組はダービーの時計以上のパフォーマンスは難しいと言えるのに対して、グロンディオーズは、その3ハロンでさらに伸びてくる、0.8秒差を大幅に縮めてこれる可能性は少なくないと思います。
近年の菊花賞は上がり勝負にもなりやすいですし、前にもつけていけて安定して末脚を披露することができるグロンディオーズなら、初めての表舞台となるクラシックの最終戦で見事G1制覇を果たしてくれるのではないか?と思っています。