【フェブラリーS予想2025】馬券内率100%のミッキーファイト、最大のカギは“東京1600m適性”

ミッキーファイトはこれまでのキャリア6戦すべてで3着以内と、抜群の安定感を誇る実力馬だ。特に前走の名古屋大賞典では、古馬を相手にしても怯むことなく堂々とした競馬を見せ、見事に勝利を収めた。その強さの要因は、中央競馬での4戦中3回で上がり最速をマークしているように、末脚の鋭さにある。今回のレースでも、その決め手を発揮することができれば、十分に勝ち負けに持ち込める可能性は高い。

不安材料として挙げられるのは「東京コース」と「1600m」の2点だろう。東京競馬場でのレースはデビュー戦以来となる。そのデビュー戦では不良馬場の中、出遅れてしまったものの、直線でしっかり伸びて勝利を掴んだ。しかし、この勝ち方は「距離適性の高さを見せつけた」と言えるものではなく、むしろ馬場の悪化が影響した可能性もある。

その後のキャリアでは4つコーナーがある競馬場でのレースばかりを経験しており、東京のような広いトラックでの競馬は久しぶりとなる。さらに、東京マイル戦はワンターンコースを得意とする馬が集まりやすく、スピード勝負になりやすい。そのような条件の中で、ミッキーファイトが本来の力を発揮できるかが鍵となるだろう。

もう一つの懸念点は、1600mでの追走力だ。これまでの戦績を振り返ると、ミッキーファイトは主に中距離戦で力を発揮してきた馬であり、マイル戦特有の速い流れへの対応には不安が残る。特に、フェブラリーステークスのようなペースが速くなりがちなレースでは、序盤から追走に苦しみ、道中で脚を使いすぎてしまうと、最後の直線で思うように伸びることができなくなる可能性もある。

それでも、世代のレベルの高さを考慮すれば、ミッキーファイトの地力が上位であることは間違いない。同世代のトップホースであるフォーエバーヤングに迫った実績があることからも、能力的には十分に通用するはずだ。最終的なポイントは、マイルへの適性がどこまであるかにかかっている。もし適性を示すことができれば、ここでも勝ち負けを演じる可能性は十分にあるだろう。