【根岸S予想2019】初の1400mでも問題なしか、安定感魅力のクインズサターン
2019年中央競馬最初のG1・フェブラリーSの前哨戦である「根岸S」が行われます。昨年は13頭と少頭数でしたが、今年は16頭とフルゲートで行われそうです。
出走メンバーを見てみますと、昨年のNHKマイルを勝ったケイアイノーティック、2016年のフェブラリーSの覇者モーニンと2頭のG1馬に加え、昨年の武蔵野Sを快勝したサンライズノヴァや、昨年のJBCスプリントで2着となった快速マテラスカイ、同レース3着で地方所属馬ながらも中央でも安定して上位にきているキタサンミカヅキ、年末のカペラSを勝ち通算成績8戦6勝と抜群の安定感を誇るコパノキッティングなど、実績馬から好調馬まで面白いメンバーが揃いました。
砂の王者へ向けて強豪馬が揃いやすく、マイル路線を歩んできた有力馬と、スプリント路線を歩んできた有力馬たちが交錯する根岸S。そんな面白い根岸Sで今回筆者が注目しているのは、クインズサターンです。
クインズサターンはパイロ産駒の6歳牡馬。昨年の武蔵野Sでサンライズノヴァの2着に好走した差し馬です。もともとはマイルを主戦場としてきた馬でしたが、昨年は1800mのレースを中心に出走。重賞ではマーチS(2着)、アンタレスS(3着)、平安S(3着)、シリウスS(9着)、武蔵野S(2着)と5戦中4戦が馬券圏内と好成績。勝ちきれない部分もありますが、崩れない安定感は非常に魅力的です。
ただ、今回の1400mはクインズサターンにとっては初となる距離で、デビュー以来最も短い距離となります。初距離というのは不安も大きいところですが、クインズサターンにとってありがたいのがスプリント路線の強力馬が多数参戦してきていることで、とくに逃げ馬のマテラスカイの存在は今回大きなポイントとなりそうです。
マテラスカイは中京競馬場で行われたプロキオンSでダート1400mの日本レコードをマークしたほどの快速馬です。今回もマテラスカイが逃げれば、1400mにしてはかなり厳しいペースになりそうです。そうなると、スピード以上にスタミナが必要な厳しいレースとなる可能性が高く、レース展開的にはどちらかと言うとマイル路線組が有利となりそうです。
さらに、同じ距離でもペースが違えば全然違う適性が必要になるものなので、これまで1400mで結果を残している馬でも、マテラスカイの逃げる1400mで同じような結果を残せるかと言うと、なかなかうまくいくとは限りません。むしろ今回が初めての1400mとなるクインズサターンにとっては、まるで1600mあたりの距離を走るイメージでこなしてしまう可能性だって十分にあるのです。
とういうことで今年の根岸Sは、初距離となるクインズサターンが厳しいレース展開を活かして差し切ってくれると予想した馬券で挑みたいと思います。