【アネモネS予想2019】ルガールカルム、全頭1勝の横並びながら実績上位か?
先週チューリップ賞が行われ、今週は同じく3着までに桜花賞の優先出走権が与えられるフィリーズレビューが阪神競馬場で開催されるため、同じ桜花賞トライアルでもメンバーのレベルが下がりがちになってしまうのがアネモネステークスです。他2レースが重賞なのに対してアネモネSだけリステッドとグレードの違いはあり、優先出走権の与えられるのは2着までとなりますが、それでもれっきとしたトライアルのため桜花賞出走を目指す牝馬たちが集まりました。
フルゲート16頭に対して17頭が集まりましたがいずれも1勝馬であり、この時期に自己条件の500万下を勝利したとしても桜花賞へ向けた賞金争いとしては焼け石に水状態。ならばここで一発を目論む陣営も多いことでしょう。あくまで大目標は桜花賞とは言え、ここを純然たる叩き台と思って出走してくる陣営はいないのではないでしょうか。
勝ち星はみな1勝できれいに横並びとなっていますが、勝ち星以外のところで実績に差がついてきます。そんな中から他とは一味違うと思われるルガールカルムに目をつけてみました。兄にフルーキーを持つロードカナロア産駒で、管理調教師は牝馬でNHKマイルカップを制したメジャーエンブレムを送り出した美浦・田村厩舎で、前走に引き続き三浦皇成騎手が鞍上を務めます。
三浦騎手と言えば第二の武豊と目され多くの記録を塗り替えていきましたが、どこかでボタンを掛け違えたのかJRAのG1には未だ手が届いていません。2017年には大きな落馬負傷で長期の戦線離脱を余儀なくされましたが、復活後はコツコツとまた輝きを取り戻しつつあります。前走のクロッカスステークスでは芝1,400mでディキシーナイト相手に鋭く詰め寄る内容で2着と、1ハロン延長となる今回のほうが兄たちの戦績を見る限り向いているのではないかと思われます。
ライバルになりそうなのは新馬戦勝利から直行で来たアイワナビリーヴ、レッドアステルあたりになりそうですが、いずれもマーフィー騎手の短期来日中での勝ち上がりということで今回はそれぞれ田辺騎手、戸崎騎手に乗り替わりとなるため、前走からコンビを組んでいる三浦皇成騎手とルガールカルムに一日の長がありそうです。
大混戦となるフルゲート必至の桜花賞トライアル。大本命にしてチューリップ賞を無事勝ち上がった2歳女王ダノンファンタジーの強さは認めつつも、本番での穴馬探しをしたい方にとっても見過ごせないレースになります。